近頃、だいぶ乾季らしい涼しい気候になってきたバンコクです。「朝のシャワーが寒いよね~」というと日本から来た友達に冷たい目で見られる、編集Uです。こんにちは。
先日、久々に家族揃って映画を見に行ってきました。今、タイ人と在タイ日本人の間で話題になっている映画、『アイファーイ…テンキウ…ラブユー(ไอฟาย แต๊งกิ้ว เลิฟยู้)』。
かなりのヒットを飛ばしているらしく、8日目で興行収入1億7119万B(公式FBより:バンコク・首都圏・チェンマイ)とすごいことになっています。見に行ったこの日、ボードを見るとやけに上映回数が多いので、数えてみるとなんと44回もありました。
日本でも公開された、昨年の第1位、そしてタイ映画史上歴代興行収入でも第1位の『ピー・マーク…プラカノン(邦題:愛しのゴースト)』(興行収入5億9896万B)に続く爆ヒットになるのでは、と予想されています。
あらすじは、というと「英語講師のプレーンは、アメリカへ旅立った教え子から恋人ジムへの別れの伝言を託されてしまう。ジムは腹を立て、彼女を追って渡米するためプレーンに弟子入り。工場勤務で英語に弱いジムだったが、真剣な態度に心を動かされたプレーンの指導で着実に上達していく。プレーンはビジネス英会話を習いに来ているハイソ青年と付き合い始めたばかりだったが、いつしか2人の心はひとつになりかけ……」(ダコ本誌398号より)
テレビCMでもしょっちゅう流れていて、ノリノリのダンス音楽に息子も一緒になって踊っています。映画館で音楽が流れ出すと踊りだす始末……。
ダンスMV
映画は、ラブ・コメディーということもあり内容も分かりやすく話の展開のテンポもよくて、おもしろかったです。場内のタイ人は、ヒロインが英語で話すのを、登場人物が似たような発音のタイ語にあてて言い直すというところで大爆笑していたのですが、高度過ぎてまったく付いていけませんでした。
たとえば、CMで使われているところで言うと……
ヒロイン:「I'm good. And I'm glad to meet you guys.」
登場人物A:「カウ・ペン・クック パイ・ティット・ガス マー・トート・プラーガーイ」
(彼女はコック。ガスを点けに行った。スポッテッド・ナイフ・フィッシュを揚げるのだ)
最後の「ガーイ」しか合っていないような……。
ところで、こちらの映画、名前を言うときに注意しないといけないです。というのも、タイ語で水牛を「クワーイ」というのですが、これは、タイで最上級(最悪級?)の罵倒語となっています(冗談でも言ってはいけません)。で、この言葉から派生して、「ファーイ」も、同様の意味合いを持つのだとか(今回、初めて知りました)。前に「アイ」をつけるとその度合いがさらに強調される、というおまけ付き。
そうなのです。
この映画のタイトル、「アイファーイ」も気を付けないと、話している相手を悪し様に言っていると捉えられかねない、という危険なもの。しかも、この2つは同じ綴り・言葉(発音)となっています。タイトルの前に「ナン(映画という意味のタイ語)」を付けてフルネームで(笑顔で)言うのが予防策です。
例) 「ドゥー・ナン・『アイファーイ…テンキウ…ラブユー』・ル・ヤン?」
(映画『アイファーイ…テンキウ…ラブユー』は見た?)
映画とは関係ないのですが、ファランの人がお坊さんとのやり取りの中で「アイム・ファイン」と言ったのを「アイ・ファーイ」と聞き間違えられて、ぶたれるという事件がバンコク・ポストに載っていました。
発音にはくれぐれもご注意ください。
(U)
映画公式HP
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公式フェイスブックページ
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※下のサイトでは、映画の登場人物による人文字フォントを公開しています。ちょっとおもしろいかも。試しに「DACO」で作ってみました。