週末ホテル暮らし

ザ・セント・レジス・バンコク vol.36

素晴らしき哉、愛される大人たち

1904年、ニューヨーク。
カーネギー、バンダービルト、ロックフェラーなど錚々たる一族が活躍した金めっき時代に、社交界で注目を集めたアスター家の息子カーネル・ジョン・ジェイコブ・アスター4世が、こうした人々が寛ぐための伝統的なボザール様式のホテルをニューヨークの55丁目と5番街に創った。それが現在、世界35カ所にものぼる展開をし、当時の風格を今に伝えるセント・レジスだ。

1世紀を経て、バンコクにセント・レジスがやってくるらしい。ホテルマニアの連れが心躍らせ待ちに待っていた。何でも開業当初からのバトラーサービスは秀逸だと言う。そのもてなしを受けたいのだと。今年4月誕生、機会は7月にやってきた。

確かにバトラーサービスは夢を見させてくれた。お嬢気分、マダム気分を存分に味わわせてくれる。24時間いつでもカフェサービス。こちら無料。深夜1時にカフェオレを頼んだら10分後には爽やかな紳士がトレーを持って私の前に立っていた。

「夜10時にバブルバスに入りたいの」と言うと、
その直前にやって来て湯加減、湯量、泡加減を整えて部屋を去った。私はプリティー・ウーマンか。マイ・バトラーが滞在中ずっといてくれる。私は愛されキャラかもしれない、そんな夢が続いた。

さらにバンコクのセント・レジスの魅力は、その立地にあった。ロイヤルスポーツクラブの芝と都心のビル、そこに沈む夕日。午後6時半、ホテルに戻り、これらを愛でながらシャンパン1杯。つくづく、いい歳の大人でよかったと思った。

あぁ、そうだ。ここは大人をしっかり楽しんでほしい。部屋の小道具も黒の革が施されていて上質感がある。バスルームの華やかさと機能性にしても、あの頃の私にはわからなかっただろう。

 

The St. Regis Bangkok

住所  159 Rajadamri Rd.
電話  0-2207-7777
HP   stregis.com
料金  デラックスルームのインターネット料金1泊6000B~(税サ別)※詳しくはウェブサイトで確認してください。

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