中華街からチャオプラヤー川に沿うように走るジャルンクルン通り。英語では「New Road」と呼ばれていますが、実はぜんぜん新しくはなくバンコクの中でも指折りの古い通りだったりします。
この通りが作られたのはラマ4世時代(1851~68年)。馬車が支障なく通行できるように、当時のヨーロッパにおける最新技術を導入して敷設されたため、New Road.と呼ばれてるわけです。
正 式名のジャルンクルン通りは「首都の繁栄」という意味。きっと、この道路ができて馬車の通行量が増えることで人と物の流通が増え、国として繁栄していくこ とを願って名付けたんでしょうね。ちなみにチャオプラヤー川を挟んで、西側を南北に走るジャルンナコン通りもほぼ同じ「都市の繁栄」という意味。
この名前だけ見ても、昔のバンコクがチャオプラヤー川に寄り添うように栄えていたことが分かりますね。
前置きが長くなりましたが、そんなジャルンクルン通りが変わりつつあります。といっても、ものすごく長い通りの中の一部ですが。変わろうとしているのは上の写真のあたり。街歩きが好きな方はこれだけでピンと来るかもしれません。
そう、中華街あたりです。
フアラムポーン駅が終点となっているMRT(地下鉄)ですが、昨年あたりからその延伸工事が始まりました。その工事のせいで、この通りのあちこちがすでに様変わりを始めています。
以下、ソイ・テキサスからジャルンクルン通りに出て、左に曲がってすぐの光景です。
ジャルンクルン通り沿いに並んでいた商店が数十mにわたって取り壊されています。この調子でいくと工事終了後は道路幅もかなり広くなりそうです。
工事中の歩道はこんな感じ。このブルーシートのすぐ右側に食べ物屋台が普通に営業していましたが……さすがにこんな場所で食べるとホコリがひどそうです。
地下鉄の延伸工事をしている事は前から知っていたのですが、ジャルンクルン通りのあの風景がまさかこんなに変わるとは思ってなかったので少しショックでした。
ちなみにこの近くにはけっこう有名なお寺があって、以前はお寺の前にずらりと並んだ食べ物屋台に混じってエロDVDの露店が出ていました。ポルノ禁止のタイで、路上のワゴンに堂々と並べて売ってるのです。
路 上で座ってわいわいご飯を食べるタイ人老若男女多数と、露店で脇目もふらずエロDVDを物色するオヤジ数人、背後には有名なお寺とそこに出入りする参拝 客……という清濁併せ呑んだようなコントラストがとても見事で、中華街の中でも特にお気に入りの光景だったのですが、工事のせいで食べ物屋台はゼロに。
エロDVD屋もどっかに行ってしまった……と思ったら、この店だけは少し場所を変えて元気に営業していました。エロは強し、ってことなんでしょうか。
今日はおなじみの風景が変わりゆく寂しさを書こうとしたのに、なぜかエロ方面に着地してしまった自分に困惑してます。(F)








