今号の読者からのご相談
クレジットカード(HSBCプレミア)の盗難補償に関する困り事です。昨年11月1日にBTSで財布をすられました。
すぐにカード会社に連絡してカードを止めましたが、気づくまでの数時間に30万Bほど不正使用されました。
翌日警察に届け出て現場検証をしてカード会社に報告し、HSBCプレミアカードは盗難補償の上限はないはずですので、カード会社の調査結果が来るのを待っておりました。
しかし、HSBCの事業が11月中旬にクルンシー銀行に売却され、クルンシーからは不正使用された代金の請求が来ました。事業売却に際してキチンと私の案件が移管されていないものと想像されます。私が盗難に遭ったカードはHSBCのものであり、そのカードの条件で補償されるべきだとの私の主張をバンクオブタイランドの金融トラブル窓口fcc@bot.or.thに訴えて仲介して貰いましたが、クルンシーは自社カードの条件である補償上限5万Bしか認めないとの主張でらちがあかず、バンクオブタイランドの担当者からは訴訟を起こして闘うことを勧められました。
その後、毎月請求金額は利子が付いて増えており、法律事務所らしきところからの支払要求レターらしきものも届きました。
(中略)私のケースは自分の負債ではないのですが、タイに動産も不動産もあり強制執行は困ります。どうしたら良いでしょうか? (N)
ブンからの回答
証明できれば補償
クルンシーを含む地場6銀行に聞いたところ、カード所持者に過失がなかったことが明らかな場合に限り、全額補償すると横並びの回答を得ました。その証明には警察も介入します。
Nさんに訊け!
Nさんが言うように事業売却時の引き継ぎ不備が原因だったのでしょう。Nさんに代わって銀行に聞いてみようと思い、このコラム担当の日本人に頼んでNさんのカード番号、パスポート番号を訊ねようとすると、Nさんから返信がありました。
(引用開始)解決に向けて、弁護士の手を借りて、時間はかかると思いますが裁判では90%勝てるだろうとのこと。
おそらく、私がHSBCに提出した盗難カード不正使用に関連する書類がクルンシーに移管されず、クルンシーは不正使用があった店舗(スリとグル)に代金を支払ってしまったので、私に請求してきているよう(中略)。
事業売却が重なったために発生した特殊事例ですが、タイのクレジットカードの盗難時の補償額は、30数万Bも不正に使われて、5万Bしか補償しないので揉めています。(引用ここまで)。
あれ? なぜ5万Bまでしか払わないという上限を設けているのでしょう。クルンシーの窓口に食い下がると、当事者(Nさん)と日本語を話す上司とで直接交渉してくれとの返事でした。裁判で勝てますように。
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カ~