今号の読者からの相談
コンサルティング会社というものに騙されました。
相談相手が日本人ということが災いして、すっかり信用していたのです。いつの間にやら株式の過半数が私の知らない人間(コンサルティング会社の日本人のタ イ人妻とそのファミリー)で固められてしまいました。いつ会社を乗っ取られてもしょうがないという状況になり、愕然としています。
ブンさん、日本からやって来る日本人が、これ以上悪徳コンサルタントに騙されないように、いいコンサルティング会社と悪いコンサルティング会社の見分け方や彼らの常套手段などをこのコラムで開陳していただけないでしょうか。お願いします。(クロ)
ブンからの回答
最も危険な賭け
タイに来てなにかやりたいという気持ちがある。日本から持ってきたお金もたんまりある。しかし信用のおけるタイ人の知り合いはいない。これはタイでビジネスをするにあたって危険すぎる賭けです。
タイ人の知り合いがいてもリスクはあります。もっと言いますと、結婚したタイ人の妻の名前を安易に使うことだってリスクがあるのです。奥さん別れたり関係がもつれたりすると、ビジネスライクに話が進まないのは火を見るより明らかでしょう。
タイ人の株式比率は過半数
タイでの非公開の株式会社ではタイ:日本の株式比率は51%:49%と法令によって定められています。おそらく会社の資本金はクロさんが100%出資し、 コンサルタント会社に言われるままにすべてを任せてタイ人の名義を借りて株主に据えたのですね(これだって違法ですけれど)。
セカンドオピニオン
いいコンサルタントと悪いコンサルタントの見分け方は残念ながらありません。せいぜいセカンドオピニオンをとって、ほかのコンサルタント会社にもあたって アドバイスを比較するぐらいです。そういうセカンドオピニオンを嫌がるコンサルタント会社は疑ってかかっていいと思います。
クロさんの会社の登記状況を編集部の顧問弁護士が見てくれるそうです。その結果、助けられるかもしれません(助けられないかもしれませんが)。一度、連絡してみたらいかがでしょうか。会話はタイ語か英語になります。
Mr. Nopakun
08-1847-6278
翻訳証明をとるぐらい慎重に
タイでこれから事業を始めようという日本のみなさん、あなたのお金を狙っている人はたくさんいます。泣きをみている社長さんがたくさんいるのも聞いていま す。 信用できるタイ人がいないのであれば、まずは会社経営の前段階である会社設立にかかわる書類ついては、タイ語の原文に日本語や英語の翻訳証明をつけ てもらうぐらい慎重の上に慎重を期してください。どうかスキを見せないように。
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ダコ編集部の経理、ブンに相談したい方はmail@daco.co.thまで匿名で
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要!小銭。 デジダコ 電子書籍でバックナンバーチェック
タイ人が週末にどこに遊びに行くか。ダコタイ語版の旅モノをちゃっかり翻訳してみました。その後、日本人にも人気になったタイのカモメ食堂、サファリ体験にエアコンつきテント村。309号です