モーチットのチャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットは、旅行者にも在住者にも人気ですが、チャトゥチャックに2(ツー)があるのを知ってますか? バンコク東郊にあるこちらの市場、初デートの思い出があるザッキーさんが案内してくれます。次はあなたの思い出市場となりますように。
旅して書く係 ザッキー 家族と過ごす郊外レジャー案内人の第一人者(!?)
本家を小さくして庶民寄りにしたこちらは、バンコクの東郊ミンブリーにあります。実はここ、旦那が初デートで連れて行ってくれた思い出の場所。久しぶりに娘と3人で出掛けてきました。日曜の正午、スウィンタウォン通りに面した入り口はすでに車の列、市場内の駐車場は満杯と見て、近辺のソイにある臨時駐車場(20B)に車を入れて場内へ。
まずは縁日気分で網ですくう水の生き物
屋根付き2階建て(と言っても店舗はほとんど1階のみ)の市場は、8本の通路で仕切られており、どこから攻めようか迷っていたら、旦那を呼ぶ声が。声の主は旦那の高校時代の友人で、普段は輸入業を、週末はここで趣味のプラ・クルアン(仏像ペンダント)の売買をしているのだとか。いきなり入り口で引っかかった旦那を置いて、娘と二人で探索スタート。
最初に立ち寄ったのは家具屋。チーク材(タイ語でマイサック)を使ったテーブルセットや棚が無造作にごろごろ置かれている。この木材は頑丈で長持ち、我が家にもお義父さんから受け継いだタンスがあるけど、シロアリにも食われず、色褪せもせず健在。いつか家具をチークで統一できたらいいなあ、なんて想像してたら突然子どもが走り出した。追い付いた先はウサギ、鳥、魚、子犬などの動物売り場でした。
パラゴンの水族館、「オーシャンワールド」でしか見たことないアロワナ、鯉、熱帯魚に青いエビ(ザリガニ?)を前に、娘も私も興奮。欲しい魚は自分で網を水槽に入れて捕獲、それをビニールに入れてくれます。日本の縁日みたいでしょ。
子ども目線でも楽しくっておいしいアレコレ
動物エリアを過ぎると、おやつを売る店が増えてきました。ミンブリはイスラム教徒が多いせいか、スカーフや帽子を被った女性のお店が目立ちます。その中の1軒タオフー・トート(揚げ豆腐)屋さんでタロイモ入りの揚げ菓子を購入。娘と熱々をフーフーしながら、ブティックエリアを流し歩き。ちょっと年配向けのシャツ専門店や子供服が中心。
それにしても今日の娘はずっとご機嫌。大きい方のチャトゥチャックでは、ほとんど抱っこだったのに。ここももちろん冷房無しだけど、そこまで混雑していないのと、子ども目線に次々と楽しいものが出現するのがいいのかもね。
パパからの携帯を受けて、生鮮市場脇にあるアイスクリーム屋(市場内の店番1/098)さんで合流。ココナッツシャーベットに3種類まで好きなトッピングが選べて22B。かつて「タイ版アフォガードだよ」と旦那が薦めてくれた、チャオクワイ(仙草ゼリー)乗せを久しぶりに堪能。甘く煮たパイナップルとかぼちゃを選んだ娘は、完食するや否や「お腹空いた」。えー!?
子どもも完食!豚骨スープ100%の旨味
日本の母が見たら腰を抜かしそうな蘭の鉢植え売り場、私が腰を抜かすかと思った皮を剥がれた蛙が並んだディープなエリアを横切り、旦那と私が選ぶ市場内No.1のクイティアオ(米麺)の店へ。スタッフがつきっきりで灰汁を取り除いている豚骨スープは、100%透明なのにしっかりした味。娘も見事1杯完食。
お腹一杯になってもペースが落ちない娘を前に、旦那と腕を組んでフラフラ歩きながらブリキのおもちゃ、レコード、タイプライター、三輪車などレトロな物が立ち並ぶアンティーク雑貨エリアでタイムトリップ気分。どんなおじいちゃん店主かと中を覗けば、
私たち夫婦と同年代のお兄さんがお客さんと談笑中。タイの古き良き時代を愛する人たちが、週末になるとここに集ってくるんだろうな。
旦那の友人によると、1ブースの賃貸料は月3000B、2ブースで5000Bだそう。のんびり週末起業ってのもいいねぇ~と旦那の肘を突付きつつ、昔ながらの着せ替え人形や駄菓子をたくさん娘に買わされて帰ってきました。
チャトゥチャック2(Chatuchak Market 2)
約9時~17時(早朝開店の店舗もあり)、土日(ペットフード・植物屋の一部は木、金曜もオープン)
行き方
①エアコンバス501番終点ミンブリ市場からバイクタクシー2分か徒歩5分。
②BTS勝利記念塔発ロット・トゥー(乗り合いバン)のミンブリ行き、終点ミンブリからバイクタクシーもしくは徒歩。