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急な体調不良やケガで病院の診察を受けなければいけない時、大きな心配ごとは言葉の壁と保険の問題でしょう。日本だったらスムーズに進む手続きも、言葉が理解できないタイでは正しく進んでいるのか不安が付きまとい、自らも体調不良により冷静な判断ができず気づけば高額請求…といったケースもあると耳にします。
しかし、そんな悩みを抱える皆さんに朗報です! この問題を同時に解決してくれる場所が「スクンビット病院」内に新設されました。
それは、サービスカウンター「ジャパニーズヘルプデスク」。日本語通訳が常駐し、来院時の受付・保険状況の確認から診察終了まで付き添ってくれるというサービスです。
このサービスがどのようなものなのか。タイで病気になった日本人Aさんが、実際に経験したという“困りごと”をもとに探っていきます。
診察立ち会いから保険の確認までをサポートしてくれる日本語通訳が常駐
バンコク都内には、日本人を対象にした窓口やサービスを用意する病院が数軒ありますが、今年10月、BTSエカマイ駅から徒歩2分の場所にある「スクンビット病院」にオープンした「ジャパニーズヘルプデスク」 (以下、JHD)は既存のサービスと何が違うのでしょう?
こちらの最大の魅力は、日本語通訳などの基本的なサービスはもちろんのこと、海外旅行保険やヘルスケアプログラムの手配など“日本の保険”に関わるすべての疑問・悩みを日本語で質問・相談できる点。加えて、対応するスタッフは保険の基礎知識を備え、最新の保険情報を把握している点も特徴の1つです。
タイでの開設は今年ですが、実は「JHD」はすでに複数の国で導入されているそう。サービスの始まりは2015年、フィリピンにて。そこからインド、カンボジア、ミャンマーとサービスを拡大してきた実績もあり、口コミで少しずつその評価が高まっています。
「スクンビット病院」では、近年、日本人利用者が増加。そんな需要に応えるべく、さまざまな日本人向けサービスの導入に力を入れているのだそう。例を挙げると、日本人向けの診療受付、治療時の通訳、処方せんの説明、治療費精算の代行、入院手続き、健康診断の受付などなど。実に、幅広いサービスが揃っているんです。
さらにこれまで、日本語通訳スタッフは常駐ではなかったため、日本人の利用者にとって心的ストレスや負担が多かったところ、このたびの「JHD」開設により言語の問題も大きく解消されました。
《 お悩み1》自分の症状を日本語で確認できないと不安…
さて、実際にどんなケースに対応してもらえるのか。
タイ在住で入院時に不安を抱えた経験を持つAさんと共に、JHDを統括するOさんに直撃してきました!
—入院経験のあるAさんですが、当時を振り返ると不安を抱く場面も多かったのだとか。改めて、その状況を教えて頂けますか?
相談者A:当初は発熱と倦怠感といった症状だけだったので、疲労からくる風邪かなと思っていたのですが、数日経っても全く収まらず。咳がひどくなるなど症状が悪化し、病院で診察してもらったんです。
診断結果は「atypical pneumonia(異型肺炎・マイコプラズマ肺炎)」。「マイコプラズマ肺炎」と日本語で聞いたらまだ耳馴染みはあったのですが、その時は日本語通訳サービスがなかったため英語で病状を説明されたんです。英語が得意だったわけではないため詳細が把握できず、質問もできず…。その後、自分で調べたら「異型肺炎」という病名に辿り着いたんですが、聞き慣れないこともあり不安しかなかったです。
JHD統括O:そうですね。特に、肺炎は種類を問わず最悪の場合は死にも繋がる危険な病気です。 どういった病名で、どういった症状なのかをしっかりと把握することは、精神的なストレスを緩和する意味でも不可欠 です。そういった不安を取り除く意味でも、高い能力を持った日本語通訳の存在を当JHDでは重視しています。
相談者A:実際に体験したからこそ、日本語で正確にコミュニケーションがとれる点は何よりも大きなメリットだと感じます。
JHD統括O:これまで「スクンビット病院」では日本語で対応できるスタッフが常駐していなかったため、日本人の利用者さんは少し遠くても他の日本語対応サービスがある病院を選択することが多かったと思うのですが、このたびJHDを開設したことにより言語の問題は解決できました。
来院の際にまずJHDへお越しいただければ、 受付〜診察〜お支払いまで日本語での“ワンストップサービス”をご利用頂くことが可能 です。
また電話でのお問い合わせも対応していますので、お気軽にご相談頂ければと思います。
<サービス利用の流れ>
《 お悩み2》「保険適用」と言われたが実際は適用されず高額負担に
—Aさんのケースではないのですが、「受付時、保険に対する誤った判断をされた」という話も耳にします。
JHD統括O:患者様が利用される保険は千差万別です。各医療機関様は、各国の保険事情や適用条件の詳細把握には苦労されていると推察します。そういった背景を鑑みると、保険適用についてすぐに適正な判断ができないことも理解できます。
さらに、 時代や国によって保険に適用される病気は変化 します。
当JHDに 利用される方が加入している保険を確認し、直接保険会社へ確認の電話をする ため、常に最新情報をご提供することができます。
相談者A:なるほど! 治療に関して病院側はもちろんプロフェッショナルですが、保険に関しては「ジャパニーズヘルプデスク」さんに相談することで、より正確なサービスを受けることができるんですね。
《 お悩み3》緊急時、保険状況を確認できずその場で治療費を請求された
—タイは国民皆保険制度ではないので、日本で診察・治療を受けた時のように負担額分だけを支払うのではなく、いきなり全額を請求されるケースもあると聞きます。その際、手持ちの現金がなくても安心なキャッシュレス決済はもとより、保険会社を通しての支払いに対応してもらえるかどうかが重要ですよね。
相談者A:確かに街なかではカード対応が進んでいますが、病院では未だに現金重視の場面も多いように感じます。私も昨年の「異型肺炎」で入院を迫られた際は自分でどうすることもできなかったので会社に連絡し、そこから保険会社へ確認してもらい、その後の対応をお願いしました。素人には判断できないことばかりなので、やはりプロにお任せするのが一番だと感じましたね。
JHD統括O:そういった諸々の確認や手続きを行うのが、我々の役割です。保険状況を確認し、条件に適用される病状の場合(保険会社により治療費が負担できる場合)はその 情報を病院側に共有 し、保険会社による支払い手続きの段取りを進めます。 一連の流れをJHDで完結できるため迅速な対応が可能 ですし、皆さんが煩わしい思いをしないようサポートすることに注力しています。
今後も、利用者側に立ったサービスを今後も強化していきたいと思います。
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病気のことは病院へ。保険のことは保険会社へ…。日本だけの目で見れば不都合はないかもしれませんが、異国暮らしの中で双方に“頼れる相談相手”がいることは何よりも心強い存在と言えますよね。
バンコクに住んでいなくても、お問い合わせはタイ全域から可能! 自分で判断できないお悩みは1人で抱えず、「ジャパニーズヘルプデスク」に相談しませんか?
スクンビット病院 ジャパニーズヘルプデスク
住所 1411 Sukhumvit Rd.(BTSエカマイ駅から徒歩2分)
電話 098-262-0374(デスク直通)
時間 毎日8:00〜17:00(祝祭日を除く)
HP https://www.j-helpdesk.jp/news/sukumvithospitalopen/
P.I. Assistance CO.,LTD.
電話 02-615-6000(オフィス)
時間 9:00~18:00(月~金)