在住のみなさん! バンコクに住んでいる間に行っておきたい国外旅行のレポートが届きましたよ。ローカルグルメ度も高いコースは丸3日間。次はあなたがサンドイッチとビールを味わえますように。
旅して書いた人:髙田胤臣 タイ在住9年、タイ人嫁に娘ひとり。華僑報徳善堂でボランティア・レスキュー隊員になり7年目。
チャリ好きとビール党の天国
3連休、知人に会いにラオスの首都、ビエンチャンに行った。夕方仕事を終えてそのままフアラムポーン中央駅に向かい、バックパッカー気取りで寝台列車に乗る。
昼時にビエンチャンに到着し、向かったのはSetthathirath 通りの噴水広場エリア。この辺りはカオサン通りに似ていてゲストハウスや中級ホテル、しゃれたカフェ、雑貨屋が立ち並ぶ。今回の泊まりはサムセンタイホテル(P.40)。受付のおばちゃんはややぶっきらぼうだが滞在中、かばんに気をつけろ、だとか、暑いから水を飲め、だのいろいろと心配をしてくれた。
このホテルには貸し自転車も置いてあり、これが市内の移動の足になり、なにかと便利だ。
初日の夜は、現地の知人と近所のローカル店で飲む。これがまた安い! ラオスの物価はタイと比べてやや高い。だいたい3~4Bは高いだろうか。ところがビールだけは安い。ビアラオだ。現地で飲むラオスビールはやっぱり格別。いい店で飲んでも大瓶で40B程度! ビール党にとってラオスは天国かもしれない。
忘れじのサンドイッチとCOPE
朝食は近くの食堂でラオス式サンドイッチ。これがまたうまい! パンは炭火で焼き直し、そこに具材を詰めていく。香ばしいフランスパンの外側にふわふわの生地。素朴な味わいに心が和む。これに濃くて甘いラオスコーヒーは最良の選択ではないだろうか。しゃれた店で本格派でもいいけれど、ラオス式朝食も捨てがたいのだ。
食後は国立博物館、ワット・シーサケット、凱旋門と定番観光スポットを自転車で巡り市内散策。ぜひ立ち寄ってほしいのは、ラオス公共保健省の敷地内にあるCOPEだ。英国のNGOが設立した施設で、義手義足、車椅子の製作やリハビリを指導する。ラオス国内にはベトナム戦争時に投下されたクラスター爆弾などの不発弾が多く眠っていて、毎年多くの住民が犠牲になり、腕や足をなくしている。
ビジターセンターもあり、クラスター爆弾のオブジェなどが展示され、視聴覚室では爆弾排除の活動のドキュメンタリーなどが放映される。
ラオス・ステーキと当然ビール
夜は噴水広場に面したレストラン「コープジャイダー」。ここはラオス料理を始めステーキなどの西洋料理が揃っている、おしゃれなパブレストラン。ビアラオの生は1リットル2万KIP。たったの76B! ステーキもラオス肉のもので4.8万KIP(約183B)。ラオス・ソムタムもいい。辛さが5段階およびダイナマイトから選べる。店員に聞くと、ラオス人はレベル5くらいだと言う。レベル3にしたが、それでも、日本だったら激辛メニュー特集で本に取り上げてもらえる辛さ。これでダイナマイトって一体……。
乗り継ぎにハプニングは付き物!?
帰る日の朝は再びサンドイッチ屋さんへ。しかし、さすが東南アジアの食堂といった感じで、昨日のクオリティとまったく違うものが出てくる。向かったバスセンターでは定員オーバーで国際バスに乗り損ね、何とか帰りのフライト時間に合うように乗合バンで国境まで急行し、メコン川を越えタイに入国。なんだかほっとした。ビエンチャンはタイ語が普通に通じるとはいえ、やっぱり外国だ。緊張の糸が切れた気がした。
ウドンターニー県の県境まであと100mのところでタクシーがオーバーヒートするトラブルに遭ったがどうにか17時前、ウドンターニー国際空港に到着し、無事飛行機に乗れた。
ビエンチャン、いいところだったなぁ。ビール、うまくて安かったなあ。サンドイッチ、また食べたいなあ。
行き方
列車:バンコク20時発→ノンカイ到着翌8時25分 寝台列車 2等寝台 下758B、上688B