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在宅ママをストレスから救う魔法の言葉とは? カウンセラーがアドバイス!|バンコクのDACO(ダコ)

新型コロナウィルスの影響を受け、バンコクでは3月26日から生活必需品を売る店以外の商業施設は営業停止に。さらに小中学校や高校、大学などすべての教育機関、そして民間の学習塾も休校となっています。

今、バンコクでは、外に出られない〝家ごもり〟の生活を強いられる家庭が多くなっています。このような状況で気になるのが、ストレスを受けること。大人・子供ともにどのようなストレスを受けると考えられるのか、またその場合はどのようにトラブルを回避すればいいのか。

日本で13年間、34,000件以上の電話(オンライン)カウンセリングを行い、タイでの事業も展開する株式会社キキウェル代表の菊本裕三氏と、一般社団法人 日本ライトカウンセリング協会の代表理事を務めるあさくらゆかり氏の両名に、アドバイスをもらいました。

菊本裕三氏

あさくらゆかり氏

在宅が続くなかで大人が受けるストレスは

後編は「大人」編。家から出られない状況でストレスを受けるのは、親も同じです。特に、タイへ駐在で赴任というご家庭の場合、外で働くことができないお母さんは子供と過ごす時間が長くなるはずです。そんなお母さんが注意したいこと、そしてお父さんに求められる役割を聞きました。

菊本 前編で子供が受ける主なストレスを挙げましたが、親が受けるストレスとしては下記が考えられます。

□ 思うように体が動かせないこと
□ 心躍る刺激が少なくなること
□ 人間関係が狭くなること
□ 子供から受けるストレス

1から3までは子供と同じですね。

あさくら お子さんのパートでもお話ししましたが、うつの症状がでた場合にはまず思考が変わります。鈍くなったり、悲観的だったり、焦りや不安が強くなったり。あとは被害者意識。「私ばっかり、俺ばっかり」というものですね。

そして、判断力の低下。いつもだったらすぐに決められることが決められなくなる。「どうしたらいい?」と繰り返したりするケースもあります。

体調面では眠れない、口数が少ない、食欲がないもしくは食欲がありすぎるなどですね。

菊本 赴任のご家庭で奥さんが働けないという場合、家ごもりの状態が続くと一番ストレスを受けるのはお母さんだと思うんです。いつもであればご主人が仕事、お子さんが学校に行っている間に、趣味の時間など1人の女性に戻る時間があります。お母さんも1人の女性です。その1つが断たれてしまうとストレスなんですよね。

あさくら そしてお子さんがずっと家にいる場合、子供から受けるストレスが起こります。子供から目が離せず、自由時間がない。そしていつもお母さんらしくしていないといけない。さらに、教育熱心な方は子供の勉強の遅れが心配になり、先生の役目もやらなくてはいけないと思うようになります。

菊本 そんなお母さんの自由時間を確保してあげることが、まず重要ですよね。できれば時間のリズムを崩さず、普段となるべく違わないタイムテーブルで過ごす。もしお父さんが在宅勤務なら、例えば昼ご飯はお父さんが作ったり、子供の面倒を見るなどして、いつもと同じ時間帯にお母さんの自由時間をとってあげる。お父さんが通勤で働いているなら、夜の決まった時間にお母さんの自由時間を用意してあげてほしいです。

「お母さんの自由時間を確保してあげることが重要」

ママの「しんどい」は家庭の危機?

菊本氏、あさくら氏は「お母さんがストレスをなるべくためないことが重要」と口を揃える。なぜ、お母さんのメンタルヘルスを保つことが求められるのだろうか。

菊本 駐在のご家庭の場合は、なんだかんだ言ってもお母さんが要なんです。お母さんの心が健康であれば、お子さんに気をかけてあげることができる。でも、お母さんがストレスを感じるとそうもいかなくなる。

例えば、お母さんはどうしてもストレスをお父さんにぶつけてしまうこともあると思います。そのときに、お父さんが「俺も仕事で疲れているのに」という言い方をすると、奥さんは行き場がなくなる。そして、子供にストレスを向けてしまう可能性があります。

お母さんがストレスをためないために、お父さんのサポートが問われるかもしれません。今、お父さんの出番ですね。

あさくら 夫婦で一緒に子供を見ようと思っても、現実的にはお父さんは日中仕事をしているので難しいですよね。ぜひお父さんには、お母さんを支えて欲しい。私をしっかり見てくれている人がいるという安心感が、お母さんにとって大切なんです。それだけで落ち着くという人もいるかもしれません。

菊本 大事なのはご夫婦のコミュニケーションですね。一般的に人がストレスを強く受けているかどうか見分け方の1つが、相手が普段よりちょっと意地悪だなと思うような言葉や行動が見られたとき。憎まれ口を叩いたり、「わかったよ、わかってるわよ」みたいな言い方をしたり。そういう場合、その相手の人はパンパンの状態かそれに近いんですよ。

「わかったよ、わかってるわよ」という言葉に、反発した答えを返すと事態は深刻になります。どうしてもこういう対応をしてしまうときがあることを、ご夫婦がともに理解し共有しておく。そして、「実際にそうなってしまったときには指摘してね」と話しておくのがいいでしょう。

あさくら お父さんは、帰ったらまず「今日はどうだった?」という会話から始めるのがいいと思います。お母さんはお父さんが帰ってくるのを待っています。そして聞かれると、お母さんはうれしかったこと、大変だったことを話すきっかけになります。

何かをしてあげたいと考えるお父さんもいると思います。その場合は、お母さんに「何をしたら良いか」とぜひ聞いてください。多分、お母さんによって求めることが違うと思うんですよ。「たまにはご飯を作って」という方もいれば、「台所は私のお城だから入らないで」という方もいる。子供を寝かしつけてほしい、おむつを変えて欲しいという具体的な手助けが欲しい場合もあるし、家事や育児は私がやるからちゃんと話を聞いて、という精神的なフォローが欲しいという場合もある。

奥さんのニーズを〝察知〟することは難しいと思うんです(笑)。でもこういう状況だからこそ、聞きやすいですよね。「今大変だよね、何か僕にできることはある?」と聞いてくれる旦那さんがいたら、クラっとしちゃいますよね(笑)。

菊本 もしかしたら、こういう不満・不安って普段から感じている人もいたかもしれませんよね。今は辛い状況ですが、ポジティブに考えると、こういう状況だからこそ家庭内の不満について前向きに話すことができる機会かもしれません。

もちろん、奥さんも旦那さんの話を聞いてあげてくださいね。そして、旦那さんも1人になる時間を作る。これが基本。我慢の度合いがお父さん、お母さんで公平でありたいですよね。そこが被害者意識につながりますから。

夫婦でも言えないこと、誰に相談?

そうはいっても、なかなか配偶者にも言いにくいこともあるだろう。そういう場合には、キキウェルのオンラインカウンセリングを利用するも1つの手だ。第三者に話をすることのメリットを両名は次のように挙げる。

あさくら クライエント様がライトカウンセリングに求められることは、3つあると思っています。
1つ目は、素の自分になれること。お母さんでもない、奥様でもない、1人の人として話したいことが話せる。
2つ目は、もし決断力が欠けているのであれば、自分が決めたこれからやりたいことや子育て観について背中を押してもらえる。
3つ目は、専門的なアドバイス。私たちは基本的にライトカウンセリングを提供しているんですが、うつ病を専門に学んだカウンセラーや子育て専門のカウンセラーもおります。専門的な助言をという場合には、もちろん対応が可能です。

菊本 これまでの経験から思うのは、男女でカウンセリングに求めるものが違うということですね。

女性の場合は、感情や気持ちを理解してほしいと思っている人が多い。「こういうことがあってすごく頭にきたのよ」と話があったときに、「そのくらいの事で頭にきちゃダメだよ」ではなくて、「そりゃ頭にくるよね」とシンパシーを感じて欲しいと思う。

そういった話をご主人にすると、「じゃあ俺がリーダーになってまとめよう」と考えるけれど、その解決策を求めているのではないこともあるんです。家族だからこそ、解決策を考えるのは当然だと思います。とにかく聞いてほしいだけという時は、私たちのような第三者の方が話しやすいのではなないでしょうか。

あさくら 男性の場合は、ほとんど仕事に関すること。それも煮詰めていくと人間関係になるんですけどね。以前、仕事がきついけれど家では泣けないからと、家に帰る前にファストフード店からお電話下さった男性もいらっしゃいました。家族の前で明るく振る舞うためにですね。お話を伺っていて私も泣きそうになりました。

今はスカイプなどで日本の親や親族に話せますが、お父様・お母様って実でも義理でも、人生において、そして子育てにおいての大先輩。親に相談した時「私はこんなやり方であなたを育てたのよ」と言われると反論ができないですよね。自分と親で教育方針がずれている場合には相談しにくいんです。相談すること自体がストレスになるので、しない方がいいくらいです。

菊本 私たちも家族や友人の相談は受けない。客観的な目線で話を聞けないからです。家族だから解決してくれると、特別に思わない方がいいですよね。

あさくら 知識や経験のあるプロに頼む。アウトソーシングだと思ってもらえればと思います。

菊本裕三氏
心理カウンセラー。株式会社キキウェル代表取締役。TVをはじめとするメディア出演、雑誌や各種業界誌へのコラム掲載などで新しいカウンセリングの概念を創り出した。著書に『聞く技術』(アスペクト出版)『だてマスク依存症~無縁社会の入り口に立つ人々』(扶桑社)がある。
あさくらゆかり氏
心理カウンセラー、メンタルケアセラピスト。一般社団法人 日本ライトカウンセリング協会 代表理事。キキウェルメンタルヘルスサービス所属。うつ病専門の電話カウンセリング、お母さん専門のマザーカウンセリングなど幅広く活動。著書に『はげます技術』(サンマーク出版)。

【前編はこちら】外出自粛の子供のストレスはどう発散? カウンセラーがアドバイス!

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kikiwell(キキウェル)

HP https://kikiwell.com/
メール mail@kikiwell.com
電話 (81)50-3322-9929
予約受付 8時~25時(日本時間)
営業日時 24時間・年中無休
住所 東京都中央区銀座6-6-1銀座風月堂ビル5F

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