編集部のタイ人経理部長「ブン」がタイに住む日本人の悩みを快刀乱麻で解決する!
今号の読者からのご相談
(前略)本当にオーガニックなのか軽い気持ちでその生産者を調べる事にしました。
(中略)袋に印刷された「オーガニックタイランド」のマークの登録番号が本当か。タイ農業・協同組合省に問い合わせたら、登録なしとの回答。
次に、野菜を買って、残留農薬検査に出しましたら、5種類中、3種類から農薬が検出されました。
(中略)その生産者はあらゆる野菜が揃うタイ最大の青果市場タラート・タイで堂々と仕入れている。中国産の野菜もかなりあります。信じられないくらい安価で仕入れています。
このことを農業・協同組合省に通報しましたら、昨年の10月に、オーガニックタイランドのマークの使用禁止令が出ました。
(中略)さて、ここからが問題です。農業・協同組合省の禁止令や、残留農薬が検出された事は、まったく消費者には公表されていません。(中略)消費者は、タイの農業事情もわからず、言葉の壁があるので、調べようが(中略)、タイ消費者センターにも通報しましたが、生鮮食品は権限内でない? との回答でした。(編注:農薬検出結果、農業・協同組合省の通達書、消費者センターからの回答が添付であり)。
何にでもオーガニックを付けて、消費者を騙している事は犯罪だと思う(中略)。
さてブンさん、看板や商品のパッケージに、嘘の表示をする行為を罰することはできますか? (もと)
ブンからの回答
バンコクの大手スーパーで野菜から基準値を超える農薬が検出されたことが2年前、報道されました。こんなんですからね。タイでオーガニック農法の線引きが曖昧なので法律的に罰するのは難しいと思います。
コラートに農場を持つ田中さん(農業技術者)は「土の中の微生物の働きを最大限に利用するのがオーガニック農法。よって虫を殺してしまうような農法はオーガニックとは言わない」とのこと。覚えておきます。
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