ハーブであいましょう

ユネスコ無形文化遺産となったタイマッサージとは?  第6回

ただの揉みほぐしではないんです!

2019年末、ついにタイマッサージがユネスコ無形文化遺産に登録されました。ユネスコ無形文化遺産とは、伝統芸能や社会的慣習、儀式や祭事、工芸技術など形をもたないが国際的に保護していくべきものが選ばれます。たとえば日本だと、能や歌舞伎、和紙や和食など21の項目が選ばれており、タイでは古典舞踏である仮面劇「コーン」に続いて2つめの登録です。バンコクの街を歩けば至るところにマッサージ店があるので、能や仮面劇と比べると「なぜこれが文化遺産に……?」とも思ってしまいそうです。

ユネスコの評価を見てみると、タイマッサージは「芸術と科学、文化を兼ね備えた伝統医学」として選出されています。そのとおり、タイマッサージのルーツはタイの伝統医療にあります。その昔、タイの村には農作業などで筋肉痛が生じたときに村人が頼りにするセラピストがいたそうです。彼らの持っている知識や技術が体系化されたものが現在のタイマッサージにつながっているのです。

マッサージといっても、指圧で筋肉をほぐしていくことだけがタイマッサージの目的ではありません。人の身体には「セン」と呼ばれる全身を流れるエネルギーの経路があり、その流れを活性化していくことで身体が本来持っている自己免疫力や自然治癒力を高めていくという、エネルギーを重視した施術です。あくまで自分のエネルギーで体を回復することを目的としているので、自律神経系や感情が前向きになるなど、さまざまな効能を引き出すことができるといわれています。

アジアハーブアソシィエィションのセラピストは全員がタイランド認定有資格者で、自社規定のトレーニングにも合格しています。

セラピストは、手や足、ひじ、ひざを使い、ストレッチの要素を取り入れながらセンの流れに沿ってその流れを開放していきます。また熱したハーバルボールで全身のエネルギーに沿うように押し当てていくことで代謝を促します。

ユネスコ登録をきっかけに、ますますタイマッサージ本来の技術が大切にされていくことでしょう。アジアハーブアソシィエィションでは、2500年以上の歴史をもつタイの伝承医学に基づいた施術と、自家農園で栽培したとれたての生ハーブでのハーバルボールをご用意してお待ちしています。

監修:アジアハーブアソシィエィション


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https://asiaherbassociation.com/

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