高級ホテルが立ち並ぶチャオプラヤー川沿い。「マンダリン・オリエンタル」に新しく京料理「KINU by Takagi」がオープンしました。
ここで味わえるのは、タイ文化を尊重した本格的な京料理。芦屋にある「京料理たか木」はミシュラン2ツ星を獲得している名店で、バンコクでも人気になること間違いなさそうです。
ミシュラン2ツ星の「京料理たか木」
3歳の時から料理人の祖父に憧れていたという高木シェフが芦屋の閑静な住宅街に「京料理たか木」を開いたのは14年前。
2010年から連続でミシュラン2ツ星を獲得している名店です。そんな高木シェフが満を持して今年11月に「KINU by Takagi」をオープンさせました。
タイ文化を尊重した本格的な京料理
提供されるのは10品からなる1コースのみ。全10席の完全予約入れ替え制です。時間をかけて出汁を取る、ポン酢は手で絞るなど丁寧な仕事で、繊細なひと皿を作り上げています。
最後に抹茶まで出るほどの本格的な京料理ですが、実はタイの素材も取り入れているのがポイント。
シェフ曰く「ビターでGOOD」なタイの野菜が、日本の高級食材やこれまでの経験を経て京懐石へと昇華。
「タイだからこそ食べられる料理を提供したい」と言う高木シェフが創りだすひと皿はほかの日本料理店と一線を画しています。
料理をご披露いただきましょう
それではさっそく料理を見てみましょう。
前菜
「和牛ロース、ユリ根に包まれたフォアグラのテリーヌ、サーモン、柿とまいたけの白和え、ナスのウニ添え」
サーモンのお寿司は柿を模していて、かわいい!秋を感じられる盛り付けで、この後の期待感が高まる一皿でした。
椀盛
「蒸したアマダイをかぶと一緒に」
これがとってもおいしかった! 上品な出汁の味わいとマッチしたアマダイに、キャビアの塩気とうま味がたされて……、口の中が幸福感で満たされました。おいしすぎて、一瞬にして私の心を掴みました。
造り
「千葉県産ぶりと北海道産金目鯛」
新鮮で少量のお刺身が、チェンマイで作られたという器にちょこんと乗っていて、綺麗だったな~。
「カキの自家製ポン酢ジュレ添え」
これもまた最高です。プリプリのカキに手で絞って作っているという自家製ポン酢をかけているのですが、ポン酢の概念が覆されます。
寿司
「トロ」
甘くてうま味が詰まっているトロが口の中でとろけて、至福。
揚げ物
「揚げ豆腐と鳥取産ズワイガニとからすみを一緒に」
フワフワな揚げ豆腐の上には、黄色いお花が散りばめられていて、目でも楽しむことができます。カニもしっかり入っていて大満足な逸品。
合肴
「徳島産あわびに肝ソースを添えて」
肉厚で柔らかいあわびは、噛むたびにうま味があふれ出てきます。肝ソースもクセがなく、うま味を引き立ててくれます。「世の中にはこんなおいしいあわびがあったのか!」と驚きました。
焼物
「岡山産マナガツオの炭火焼き」
ほどよく脂がのったマナガツオが味噌で味付けされていて、これぞ日本! これだけで白いご飯3杯いけます。
焚合
「和牛をトマトすき焼きソースと一緒に」
トマトの酸味とすき焼きソースの甘さが絶妙にマッチ。レアに仕上げられた和牛はとっても柔らかく、あっという間に完食です。
ご飯
「宮崎県産うなぎ丼」
目の前で丁寧に焼き上げられたうなぎが、ピカピカツヤツヤのご飯の上にのっていて本当においしかったです。
デザート
「桃のコンポートとグレープフルーツのソルベ」
色とりどりのおいりがトッピングされていて見た目がとってもかわいい! カリカリっと食感も楽しく、グレープフルーツのソルベはひんやり爽やか~。
「抹茶、あんこ入りチョコレートとフィナンシェ」
コースの最後に登場するのは抹茶。「本当の日本の心を伝えたい」という高木シェフのこだわりが伝わってきました。
KINU by Takagi
営業時間 18時半~20時半、21時~23時(入れ替え制) 月休
電話番号 0-2659-9000
料金 10コース懐石料理7500B
HP https://mandarinoriental.com/bangkok
メール mobkk-restaurants@mohg.com
場所 マンダリン・オリエンタル・バンコク
MAP
(一部写真ホテル提供)