ダコが、なんと500号ということで、この曼谷シャワーも、連載18年目。日本に帰ってきてからの期間が、バンコクに住んでいた期間の倍になってしまった。周りの友人も次々と本帰国。そのうち、2度目の駐在でバンコクに行く人がちらほら増え始め、そういった友人たちも、再び新しい赴任地へ。
バンコクも、帰省するたびに新しいショッピングモールができて、屋台は激減。やっぱり年月には抗えないと思っていた先日、「今年こそ!」とタイ語のテキストを買ったら、例文が、「チェンライ旅行でワット・ロンクンに行ったら修繕工事中で中に入れない」とか「パスポートと財布を置き引きにあった」という話で、その後見学ができたり、財布が見つかるといった状況の会話は登場せず。ああ、このやりきれなさがタイなんだよなぁ、と懐かしい。
まぁでも、よく考えると我が家でも、いまだに小遣いは100%前借り。さらに、ヨードだけ里帰りする時は、「これで最後」と言いながら、10万単位のお金を家の建築費用に充てると前借りをしていくけれど、いまだ実家は完成せず。窓やドアがついていない箇所や、室内の壁も、ブロックがむき出しのところもかなりある。ヨードが持参したお金のほとんどは自分の遊び代に消えているだろうから、当然といえば当然だよね。来月もまた実家に帰ると言ってるけど、建て始めてから12年も経っているから、もうさすがにトイレなどは壊れてきていて、建築費用だか修繕費用だが、よく分からない。
最近、フェイスブックなどで、日本でタイ人男性と結婚した日本人女性から連絡をいただくことがあるけど、うちもよく離婚せずに今まで一緒にいるなぁと感慨深い。きっと、その理由は? と聞かれたら、貸したお金を全部返してもらってから離婚しようと思っていたら、完済間近に再び前借&借金が始まるからなのではと思ったり。
今年は平成最後の年。ダコも私もみなさんも、新しいスタートの年になりますように!
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!