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バンコクで日本食レストランを探すのに困るという人はいないだろう。
そのくらい、バンコクにはたくさんの日本食レストランがあり、寿司、そば、定食、居酒屋……と種類も豊富だ。
でも、ここでご紹介する「みどり」さんで食事をしたときに、「あ、こういうご飯はちょっと久しぶり」と思った。
ニュージーランドで経験を積んだ日本人シェフが手がける「創作料理」
「みどり」は創作和食レストランだ。
以前はラムカムヘンでお店をやっていたが、今年に入ってスクムビット・ソイ28に移転してきた。これまでのお客さんはタイ人がほとんどだったが、今は日本人のお客さんが多いそうだ。
タイではタイ人シェフがやっている「自然と創作和食」化しているレストランも多いが、こちらでは日本人シェフの門田道裕さんが腕をふるっている。しかし、門田さんは日本での出店経験はなく、ニュージーランドで15年の経験を積んだ「日本生まれ海外育ち」のシェフなのである。ニュージーランドの日本食店で一緒に働いていたタイ人の○○さんと出会い、一緒に店を出すべく6年前にバンコクの街にやってきた。
このあたりの経歴がみどりの料理の絶妙なさじ加減につながっているような気がする。
海外の人にいろんな日本の料理を伝えたいから、メニューは「居酒屋スタイル」
つべこべ言わずに料理を見ていこう。
刺身、天ぷら、明太うどんやカレーライスまで。メニューは、なんでもある「居酒屋スタイル」。ニュージーランドで好評だったものをベースにメニューが作られているという。
フュージョンというほど敷居は高くなく、奇抜でもなくて、日本人が食べてホッとする味。でも盛り付けやちょっとした素材の合わせ方や味付けには個性があふれている。
「海外の人からすると、日本食といえば寿司、さしみ、天ぷら……などとなってしまうが、もっと日本食には色んな料理があることを紹介したいという思いでやってます」
と門田シェフ。
スクムビット移転後の新メニューは
スクムビットに越してきてから新メニューも加わっている。バルサミコ酢と味噌をあわせるなど、味噌や醤油などをベースにした新しいソースを使ったメニューだ。ほんのり日本のエッセンスを感じてもらいたい、とか。
メニューは基本的には門田さんひとりで考えているが、タイ人スタッフからいろんな現地の素材を教えてもらっているとか。
お店をやるうえで、タイならではの難しいところはありますか? と聞いたところ、こんな話をしてくれた。
「タイの人は食に関してちょっと保守的な印象を受けます。知らないものはあまり食べない。メニューを試作している際、最初は味見を断るスタッフもいたりして……苦笑。でもうちに来てくれるお客さんは日本食を食べようと思ってきてくれているので、その経験の幅を広げるきっかけになれたらと思っています」
お得なランチもお見逃しなく!
みどりでは、ランチも提供中。
「お値段がんばってます」とシェフのお言葉通り、たしかにお手頃価格。
ほっとできて、新しい味。ぜひ一度お試しあれ!
Japanese Bistro & Bar「みどり」
場所:スクムビット・ソイ28 Piya Residence1階
営業時間:11時~14時半、16時半~21時 無休
電話:09-9289-3655
FB:Midori japanese Izakaya Bangkok.