旅行とは、必ずしも遠くに行く必要はないと思っていて。もし、日常と違う体験や発見があるのなら、それはそれで旅なのではないかと。というわけで、たまにはバンコク内であえて1泊してみませんか? というご提案です。
・旅して書く係・編集マイ
ゲストハウス泊を愛する週末トートバックパッカー
木漏れ日がゆらゆら踊る庭、それを見守るように建つ白い大きな家。90年近く前のタイの古民家をゲストハウスとしてオープンさせたのが「24 サムセン・ヘリテージ・ハウス」だ。このあたりは昔ながらの邸宅が多く、緑も多い。同じバンコク都内といえど普段生活しているエリアとはまったく違う雰囲気が漂っている。
今回はタイ人同僚と一緒に、ここに泊まるためだけに来た。普段暮らす街であえて外泊する良さ、といえば、「ガツガツ観光する必要がないので宿の魅力を存分に堪能できる」ことにあると思う。今日はこの歴史ある家を思う存分味わいつくそう。お部屋は4室、スイートのみ。ちょっときしむ床、丁寧にワックスのかけられた階段、ロビーに置かれた古時計、チェック柄のテーブルクロス、日付の大きなカレンダー。あぁ何だか、おばあちゃんの家に来たような安心感……。だれも部屋に入らずロビーのソファで寛いでいる。このリラックス感は古民家ならではかもしれない。
近所のカフェにお茶に出かけた後は、夕飯の買い出し。この日は晩ご飯もみんなで作って食べることにした(予約の際に相談すれば、料理上手なナンタお母さんがご飯作りを手伝ってくれるらしいです)。なんだか合宿みたいで楽しいぞ。チャオムの葉をとり、ニンニクをむき、炒めたり煮たり。みんなで作ったご飯をみんなで囲む。これ以上のごちそうはないよね。
翌朝は外の席で朝食。風が気持ちよかったなぁ。そうそう、この時期ちょうどPM2.5による咳で苦しんでいたのだが、ここに泊まっている間はピタリと止まっていた。やっぱり空気がいいのかな。不思議だ。
IME SCHEDULE
【1日目】
11:00 BTS戦勝記念塔駅集合。14番バスに乗り込む
11:20 ナコンチャイシー通りとサムセン通り交差点のタラート付近で降車。近くの食堂で軽くランチ
12:20 「24 サムセン・ヘリテージ・ハウス」着。しばしダラダラする
16:00 「Silpa Bhirasri’s House」でお茶&ギャラリー見学
17:00 買い出しをして宿に戻る。夕食作り開始
19:00 夕食
【2日目】
09:00 庭で朝食後、しばしのんびり
11:00 庭でパッタイ作り
11:30 ランチ
12:00 チェックアウト
+1 TRIP
花について知り、花料理も食べられる博物館
タイ人フローラルアーティストのサクン・インタクン氏による私設博物館。館内にカフェもあるほか、隣には花を使った料理が楽しめるレストラン「Midnight Moon」を併設している。
The Museum of Floral Culture
花の文化博物館
電話:0-2669-3633~4
時間:10時~18時 月休
HP:www.floralmuseum.com
入場料:150B
TRIP MEMO
宿泊どころ
24 Samsen Heritage House
24 サムセン・ヘリテージ・ハウス
電話:09-1713-9282
HP:www.24samsenhh.com
料金:朝食つきスイート(3名まで宿泊可)1400B~
見どころ
Silpa Bhirasri’s House
シルパ・ビラシリの家
(カフェ兼アートギャラリー)
電話:08-3194-1956
時間:7時~19時、土日7時~21時 無休
HP:http://silapasri.com
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