書き手(写真右端) 今西 勉(一般社団法人 環境蘇生基金(GLOBE))× アリヤ・ラッタナウィチャイクン(アブアリ財団(ファウンデーション、写真後列中央))
山岳民族の循環支援を地球規模で
たまたまいたチェンライ。2年前です。山岳民族の子供らが学校へ行くための寄宿寮の運営や伝統文化の保存と異文化交流、棚田作りの奨励、森林保全、有機農業の推進、そして手織り物、刺繍、草木染めなどの手仕事を活用して彼らの副収入の確保などにたったひとりで18年も尽力しているタイ人がいる。と農業関係の友人に紹介されたのがアリヤさんでした。同時に彼から、日本からの支援が東日本の震災後に激減し、現在の活動をあと2年も続けられないと打ち明けられました。
山の寮の子供らのくったくのない笑顔が焼きついていた私はホロリとしてしまい、資金があるわけではないので、まずは「支援の支援」を開始しました。お金や物の支援だけではいつまでも相手に頼ってしまうので循環支援を考えているときにアリヤさんの活動に賛同した別の友人からケナフ事業のオファーがあったのです。
一年草のケナフから鋼鉄よりも5倍硬く5倍軽いナノセルロースという人類に必要な最新の原材料を取り出す事業です。去年の11月に初の種収穫があり、今年から本格的な栽培に入りました。山岳民族のための本格的な循環支援が始まっています。
(提供:Canon)
タイ在住の日本人が縁あってこの地で知り得たタイ人の友人知人仕事仲間を自慢するコラムです。
(ダコタイ語版ウェブに翻訳されて転載されます)