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Photo by: Pichan Sujaritsatit
「演劇クエスト」とは?
国際交流基金バンコク日本文化センターとLow Fat Art Festival #3共催でお送りする、アーティスト兼批評家の藤原ちから氏と住吉山実里氏による「演劇クエスト~トンブリーの名無し猫~編」!
マニラやデュッセルドルフ、安山市、横浜などで開催された「演劇クエスト」が、この度バンコクのトンブリー地域を舞台で堪能できることに~。
「演劇クエスト」とはなんぞや?
日常生活の中でアートに関連する独自の物語を探求できる、遊歩型ツアーパフォーマンス(参加者が演劇をするわけではありません)。参加者は緻密に作り上げられた「冒険の書」を片手に、フィールドを自由に移動しながら自由に(自分オリジナルの)冒険を繰り広げます。この演劇クエストの最大の特徴は、実際の都市空間がフィールドになっていること。コミュニティに根付いたアートに関連する冒険を提供する。

過去のクエストで使われた「冒険の書」 Photo by: Pichan Sujaritsatit
参加者たちは「冒険の書」を読みながら、そこに書かれた指示に従い、実際の都市空間であるフィールドに設定されている冒険を”自分で”選択しながらストーリーを作り、進めます。
作者の藤原氏と住吉山氏は2カ月もの間、トンブリーのコミュニティに入り込んでリサーチを行い、そこにある人々/場所/動物/物から得られた、物語/経験/交流のすべてを今回の「冒険の書」に詰め込みました。
作品に凝縮された様々なストーリーの選択肢と、参加者による想像力の組み合わせは、アナタが今までに経験したことがない物語を紡ぎ出すことでしょう。
本編の舞台、トンブリー地域は旧市街と呼ばれ、賑やかな都市部とは対照的な自然豊かな地域。 急速に変化を続ける刺激的な都市バンコクの中でも、特に情緒あふれるこのエリアで、あなただけの冒険を作ろう!
アーティストたちの2カ月に渡るリサーチを深く物語る、渾身の一作、みなさんお誘い合わせの上、新しい冒険の書を紐解きに行ってみてください。
開催期間
演劇クエスト ~トンブリーの名無し猫~編
日程:2月8日(金)~17日(日) おすすめの時間帯:昼間(13時)から日没にかけて
所要時間:参加者の冒険内容による
場所:トンブリー地域(Princess Mother Memorial Park, Tha Din Daeng, Klongsanなど)
参加費:無料&事前予約不要(「冒険の書」(英・タイ・日)1000冊限定、1名1冊限り)
※「冒険の書」受け取りは、Low Fat Art Fesフェスティバルセンター(Princess Mother Memorial Park)にて期間中の13時~18時の間に。
★アーティストによる制作ウラ話カジュアルトークイベント★
チャオプラヤー川を背景に、藤原ちから氏・住吉山実里氏と共に演劇クエスト制作の裏側を語るカジュアルトークイベント。
日時:2月8日(金)~10日(日) 18時半~20時
会場:Festival Club、Check-in Krua Saphanphut(サパーン・プット下のレストラン) ※参加費無料(ただし、飲食代金は参加者負担)
アーティスト紹介

手前:住吉山実里氏、奥:藤原ちから氏 Photo by: Chiraphat Samechai
藤原ちから(アーティスト、批評家)
1977年高知生まれ。BricolaQ主宰。横浜を拠点にしつつも、国内外の各地を移動しながら、批評家またはアーティストとして、さらにはキュレーター、メンター、ドラマトゥルクとしても活動。「見えない壁」によって分断された世界を繋ごうと、ツアープロジェクト『演劇クエスト』を横浜、城崎、マニラ、デュッセルドルフ、安山、香港、東京、バンコクで創作。また「人の移動」に興味を持ち、『港の女』(2017)や『HONEYMOON』(2018)を試演したほか、多国籍で編成する『IsLand Bar』(2017〜)のコンセプトを考案。2017年度よりセゾン文化財団シニア・フェロー、文化庁東アジア文化交流使。
住吉山実里(アーティスト、ダンサー)
1986年大阪生まれ。身体と空間を繋ぎたいと、ダンスと建築を始める。2009年京都工芸繊維大学卒業。dracom登録メンバー。ダンス、舞踏、演劇など数々の演出家の作品に出演するとともに、2010年より自身の作品創作を始める。近年は、完全無言、筆談のみで対話を試みる『筆談会』を定期的に開催。京都、大阪、高知、釜山、上海、香港、台北、ヤンゴン、ジョグジャカルタで上演。現在、藤原ちからとともにアジア各都市に滞在し制作をおこなう。