編集部のタイ人経理部長「ブン」がタイに住む日本人の悩みを快刀乱麻で解決する!
今号のご相談
ダコ編集部です。今号の象特集(本誌497号)、お楽しみいただけましたでしょうか。多くのタイ人が愛してやまない象ならばきっと面白いタイのことわざがあるだろうとブンに訊いてみました。
ブンからの回答
キー・チャーン・ジャップ・タカテーン
「バッタを捕らえるのに象を駆り出すのか」。こんな状況で使います。例えばケチな泥棒一人を捕まえるのに、ヘリコプターを何機も飛ばしたり特別捜査官チームを作って大捜査網を張っている警察をちょっと小馬鹿にしてテレビのアナウンサーらが使います。
オーイ・カオ・パーク・チャーン
「象がサトウキビを咥えたら、それを絶対に放さない」。一度手にしてしまったらもう人のものでも自分のものにするという感じですが、例えば密かに会社を牛耳ろうとしている平社員が、たまたま社長の一言で部長になった場合、「あーあ、この人事はオーイ・カオ……だよ」と使います。
チャーン・サーン、ングーハオ、カー・ガイ、ミヤ・ラック
「巨象とコブラと使用人と妻には気をつけろ」という意味です。カー・ガイは家の使用人を指します。象は可愛いけど怒らせると手が付けられないよ。いずれも下手すると命を取られるよという教訓です。日本にも飼い犬に手を噛まれるという諺があるそうですが、タイの奥さんを毒ヘビ並みとはキツ~イ。
チャーン・ターイ・タン・トゥア・アオ・バイブア・ピット・マイ・ミット
「蓮の葉で死んでしまった象を隠そうとしても隠しきれない」という意味ですが、悪事はどうしてもバレるということです。
ことわざって会話が潤いますね。
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