旅人ペーのバンコクご近所案内

【旅人ペーのバンコクご近所案内】お天道様という 偉大な存在でさえ vol.009

リゾートに行きたいけど時間はない。そんな人にお勧め

この新年の休暇中にバンプーへ行った。バンプーはバンコクから1時間もあれば到着する、身近なビーチリゾート。近頃はBTSの鉄道路線も延びており、近くまで電車でも行けるが、僕は自分のバイクで行ってきた。住んでいるオンヌットからわずか30分ほどのツーリングだ。

バンプーは毎年10月から2月まで、越冬のために飛来するカモメの群れを鑑賞するポイントとして有名だが、僕の目的はそれではない。新年を祝うのにふさわしいご馳走とリゾートの雰囲気を、妻と楽しもうと思ったのだ。

現地に到着し、海に臨むシーフード・レストランに入った。値段はリーズナブルとはいえないが、素材の鮮度や料理の味を考えれば高すぎるというほどでもない。当てもなく入った店だったが満足だった。

おいしい料理を味わい、心地よいそよ風に身をゆだねる。水平線にゆっくりと沈む美しい夕陽を眺めていたら、心の凝りがほぐれていくのを実感した。すると、唐突にこの1年の出来事が脳裏に浮かんだ。

喜びも苦しみも味わったのは例年どおりだが、昨年は疲弊する出来事のほうが多かったように思う。乗り越えたのか、放置しているだけなのか定かではないが、すべて過ぎたことだ。

生きていく中で遭遇する問題には2種類あると思う。解決できる問題とできない問題だ。これまで僕は、解決できない問題は放置し、結果が良くも悪くも時間が代わりに解決してくれるのを待っていた気がする。僕自身、問題に立ち向かうのが得意ではないようだ。

考えている間にも太陽は沈み続け、オレンジ色の大きな丸を直視できるまでになった。この瞬間の太陽はあまりに魅力的で、目をそらすことができない。

美しい時間も長くは続かず、やがてピンク色を帯びたオレンジ色の空は闇と化した。

本音を言えば、海の景色を除くとバンプーの太陽は特別ではないのかもしれない。しかし新年の太陽には、いつもとは違う思い入れがある。昇ったり沈んだり、明るくなったり暗くなったりを繰り返す太陽。お天道様という偉大な存在でさえ、こんな目に遭っている。人間ならきっと、なおさらだ。

Bang Pu

場所:スクムビット通り(サムットプラカーン県バンプー・マイ地区)


ぺー=シリパン・ジェンタラクールラート
旅人、37歳。ダコタイ語版4代目編集長(~2015年)。現在はタイの大手出版社にて編集スタッフを務める。ダコ本誌で2009年から2018年2月まで「屋台の細道」(全108回)を連載。

 新着記事を読む 

関連記事

  1. 【旅人ペーのバンコクご近所案内】My Mom vol.004
  2. 【旅人ペーのバンコクご近所案内】チットビア・クレット島 vol.…
  3. 【旅人ペーのバンコクご近所案内】農学部が 取り持つ縁 vol.0…
  4. 【旅人ペーのバンコクご近所案内】お天道様という 偉大な存在でさえ…
  5. 【旅人ペーのバンコクご近所案内】ダイアログ・イン・ザ・ダーク v…
  6. 【旅人ペーのバンコクご近所案内】Bangkok Screenin…

オススメ記事

  1. 社会貢献者表彰 推薦募集中!vol.06 第56回受賞者 NGO Udon House(カンボジア)
  2. SOLINGE 研ぎ器-1 包丁から爪切りまで!? 家庭に1つあると便利な研ぎ器 SOLINGE「マルチシャープナー」
  3. ムエタイ界の生ける伝説・ブアカーオ氏、日本格闘技界の新星・三浦孝太戦を振り返る【スペシャルインタビュー】
  4. タイのクリーニング屋さん 【バンコクのクリーニング】困った時はプロにお任せ! 日本品質のクリーニングサービス
  5. Capella Bangkok_Auriga1 六つ星ホテルで伝統療法を体感!「Auriga Wellness」/タイ・スパめぐり連載「すぱらしい」

最新のTHB-JPY

PAGE TOP