初めて中近東料理を食べた日のことをよく覚えています。ナナ界隈の薄暗い店に恐る恐る入って、優しく出迎えられホッとしたことも印象にありますが、料理のおいしさにいきなり魅了されたのでした。食の世界が一気に広がったような感覚。野菜や豆を使ったシンプルな味は日本人の舌に合うのか、しばらく中近東料理屋巡りをしたほどです。
ヒヨコマメをペースト状にした「フムス」という料理もその時に知りました。マッシュポテトのようにも見えますが、深みのある味でクリーミーでなめらか、パンや野菜につけて食べますが、ラム肉と合わせると赤ワインによく合います。
ヒヨコマメは、良質なたんぱく質を含む栄養価の高い食材で、ベジタリアンが好んで食べます。フムスはそれをたっぷり食べられる、よく考えられた料理です。ビーツやカボチャなどを混ぜてアレンジもできます。今回は和風フムスを作ってみました。大葉や海苔に巻いて食べたり、ふりかけをかけたりしていろいろと楽しめましたよ。
<材料>
ヒヨコマメ(乾燥) 200g
ショウガ 薄切り2枚
豆乳 大さじ2~3
オリーブオイル 大さじ2
パセリや細ネギ、海苔、大葉など お好みで
ヤマモリ甘口しょうゆ 大さじ1.5
ヤマモリ白だし 大さじ1
<作り方>
(1) ヒヨコマメを一晩水に浸けてから、柔らかくなるまで茹でます。茹で汁は少しとっておきます。
(2) 材料をすべてフードプロセッサーにかけます。茹で汁で固さを調整します。
(3) 皿に盛りつけ、オリーブオイル(分量外)をまわしかけ、パセリや細ネギをちらします
\ ポイント /
缶詰のヒヨコマメも使えますが、タイでは乾燥ヒヨコマメが安く入手できますし、一晩水に浸ければ15分ほどで柔らかくなります。余裕があれば薄皮を剥けばよりなめらかになりますが、剥かなくても気になるほどではありません。また、甘口しょうゆと白だしの割合いは、お好みで調整してください。
\ 今回のレシピにヤマモリ!/
ヒヨコマメのまろやかな味には、ヤマモリの甘口しょうゆがオススメ。ただ、色が濃くなると見た目がどうかとも思い、白だしも加えましたが、それが生姜によく合いました。この和風フムスは生姜焼きとの相性◎です。