編集部のタイ人経理部長「ブン」がタイに住む日本人の悩みを快刀乱麻で解決する!
今号の読者からのご相談
(前略)少し前に日本で土地売買に関する大きな詐欺事件がありました。私は資本家ではないので巨額の詐欺に巻き込まれることはないと思うのですが、そのかわりに、市井の在タイ日本人も引っかかりそうな最近のタイの「せこい」詐欺について教えてくださいませんか。(ぷんちゃん)
ブンからの回答
先日のことです。ピッサヌロークで飯屋を営んでいた母娘の元に男がやってきて、「毎日、1万人分のランチを月曜から金曜日まで契約できないか、加えて飲料水を土日のみ1万本ずつ。それに月、金曜だけ茹で卵を1日3万個。これを5年契約できないだろうか」「ついては仲介料として10万6000Bをくれ」と持ちかけてきたそうです。
母娘は色めき立ち、弁当の値段を提示し交渉。契約は成立し、車をかたに借金もし、計百万Bほど投資したそうです。さてコミッションを払った数日後にはドロン。
この母娘は近くの会社に弁当、水、ゆで卵を注文に応じて配達していたそうですが、詐欺師はここに目をつけました。最初、「今日の弁当はまずかった」「卵が変な味だった」「ペナルティを課すよ、次から」などと詐欺の伏線を張っていたというから見事なもの。哀れな母娘はすっかり信用してしまったそうです。(編集注・入稿日に続報がはいり、容疑者は無実を訴えています)
ほかには警察のふりをして「息子さんが麻薬所持。保釈金を払え」とか。郵便局員のふりをして「小包が届いているのでまずはATMへ行って指示に従って」と小金を振り込ませたり、電気代を徴収したり、公務員を騙った詐欺も多いです。
ネットショップを装い、勝手に安物を送りつけ品代を宅配業者に代引きさせる手口もあるんですよ。
ダコ編集部の経理、ブンに相談したい方はmail@daco.co.th まで匿名で