前川健一の象がバンコクを歩いていたころ

建設中 vol.008

眼下の駐車場付きの白いビルが何だったか、思い出せない。

1987年に完成したばかりのバイヨークタワー最上階から撮影した写真が何枚もあるが、どの方向かよくわからないものが少なくない。だが、これは誰でもはっきりとわかる。

写真後方の芝生の地は、ラーチャダムリロイヤルスポーツクラブ(競馬場と会員制スポーツクラブ)だから、眼下で建設中なのは、その当時の名称でワールド・トレードセンター(WTC)だ。2001年の、同時多発テロでニューヨークのWTCが倒壊し、バンコクのWTCもセントラルワールドに改称した。

工事が始まる前の風景は、タイの街ならどこにでもある店舗併用住宅、1階が商店で、2階以上が住まいという特徴のない地区だったが、歴史的に言えば、1964年に大丸が開業した場所でもある。大丸は72年にラーチャダムリ通りに移転したが98年に閉店。その場所は、現在ビッグCがある。


前川健一の1枚の写真で振り返る ー 象がバンコクを歩いていたころ
古いポジフィルムから蘇る記憶。今はああだけど、昔はこうだった。タイの新旧を写真とともに振り返るコラム。
まえかわ・けんいち 2003年から2018年までダコ本誌にて『前川通信』を連載。特集からコラム、広告までをも辛口の批評をくれているダコ名誉顧問ライター。『タイ様式(スタイル)』(講談社文庫)など著書多数。また、旅行人HP(www.ryokojin.co.jp)にエッセイ「アジア雑語林」を連載中。

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