前川健一の象がバンコクを歩いていたころ

屋台 vol.007

ホコリを浴びるが、屋内の屋台村よりはこの方が気分がいい。しかし、大雨の日は……

バンコクは、外国人に見下されないように、表面上だけはシンガポールのようにしようという方針のようだ。

裏社会やワイロ社会は変えないが、目に見える部分は清潔そうに見えるようにしようということだろう。その代表的政策が、屋台の路上営業を制限して、できるだけまとめようということだろう。

歩道上というのは公道だから、そこでの商売は制限するという方針は昔からあった。利権や既得権益やその他モロモロの事情がからみあって、いままで「遅々として少しだけ進む」という程度だったが、ここ数年で大きく変わりそうだ。

写真の場所は、イギリス大使館周辺だが、イギリス大使館の広大な庭は、今はセントラル・エンバシーになり、とても屋台が出せる場所ではない。路上の屋台に木のテーブルという光景も、今は珍しい。


前川健一の1枚の写真で振り返る ー 象がバンコクを歩いていたころ
古いポジフィルムから蘇る記憶。今はああだけど、昔はこうだった。タイの新旧を写真とともに振り返るコラム。
まえかわ・けんいち 2003年から2018年までダコ本誌にて『前川通信』を連載。特集からコラム、広告までをも辛口の批評をくれているダコ名誉顧問ライター。『タイ様式(スタイル)』(講談社文庫)など著書多数。また、旅行人HP(www.ryokojin.co.jp)にエッセイ「アジア雑語林」を連載中。

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