ヨードの再就職先が決まってひと段落はしたものの、まだまだ私にとっては安心できない状況が1カ月。それは、給料振り込みがちゃんとされるかどうか。
いわずもがなジムからの支払いではなく、ヨードから家計への入金だ。今までは私しか管理できない家計用口座に振り込みをしてもらい、そこから月々お小遣い制にしていたのだが、自由に出入金できる口座が欲しいと、数年前にもうひとつ口座を開設した。で、この転職を機に、入金先をそちらの口座にしてしまうのではないのかという不安が。
再就職の前、大阪に5日間出稼ぎに行ったときの収入は、自分用口座に入金。全額小遣いでもいいけど寿司ぐらいおごってね、という約束で「当たり前だろ~」と大盤振る舞い的なノリで出掛けたけど、結局、帰ってきて寿司どころか、私が立て替えた新幹線代と、諸経費として貸した1万円も未払いのまま。しかも悪気ゼロ。
とりあえず、紙に口座番号と名義を書き、ジムに渡してとヨードに持たせたが、月末近くになって、何気なくヨードの仕事バッグを見ると、メッシュポケットにその紙がクシャクシャになって入ったまま。
「何で渡してないの?」「銀行口座、聞かれてないから」。怪しい。確か、最初に事務所で、就業時間、給料などの話をしてきたと言っていたはず。その時、住所、名前、銀行口座を書いたり、外国人登録証のコピーとかしているんじゃないのか!? という疑惑。自分の口座を教えておいて、最初の数カ月は、給料日に全額引き出して、給料明細とともに私に渡し、いつの間にか使い込むパターンになるんじゃないか!?
が、あんまり疑うと「そんなに信用できないのか!」と超不機嫌になるし。でも、実際信用できないし。
そうやって悶々と過ごし、ついに月末。早朝、来日中のタイ人のところに外泊中のヨードから「至急銀行口座教えて」とメッセージ。家計用口座を書き、その後、無事入金を確認。これで新幹線代+1万円を、給料から天引きできる(笑)。
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!