男と女の学際研究 ~現役学者が微笑みの国を考察!~
5人の現役研究者が「日本男とタイ女」をテーマに、いろいろな角度から考察する連載コラムです。
今回の著者:環境工学 岡寺智大
前回明らかになったように、離婚する日本男とタイ女が急増しております。大変残念ではありますが、実際問題、共に生活していくと、生活習慣の違いから生じる様々な問題に直面することは多々ありますので、致し方ない面もあるかと思います。さて、今回は前回同様に厚生労働省の人口動態調査のデータから、日本男とタイ女の別れに関する地域特性、すなわち、別れやすさについて調べてみたいと思います。
まずは、都道府県別の離婚件数をグラフ化してみました(図1)。

図1:日本男・タイ女の都道府県別離婚件数(1992~2016年のべ数)
なお、ここで示したデータは過去25年間(1992年~2016年)ののべ件数になります。離婚件数で見ますと、東京都が最大で2,140件(年86件程度)、次いで千葉県(2,086件)、そして茨城県(1,794件)、神奈川県(1,267件)と続きます。ちなみに、この一都三県は結婚する日本男とタイ女が多い地域なので、結果的に離婚件数が多くなっても不思議ではありません。同様に、離婚件数が最も少ない高知県は、結ばれる日本男とタイ女が最も少ない自治体の一つです。
そこで、次に同期間の離婚率(婚姻件数に対する離婚件数の割合)を都道府県別に算定してみました(図2)。

図2:日本男・タイ女の都道府県別離婚率(1992~2016年平均)
まず、最も離婚率が高いのは鳥取県で、実に6割近い日本男・タイ女夫婦が別れています。
また、宮崎県、長崎県、和歌山県も、2組に1組は離婚に至っているようです。更に全国平均(38%:図2点線)を超えている地域として、佐賀県、山梨県、山口県、三重県、富山県、茨城県、徳島県、大阪府、長野県、島根県、沖縄県、千葉県、栃木県、福島県、鹿児島県があります。
そういえば、以前、私の居住する茨城県の男はタイ女にモテモテというコラムも書かせていただきましたが、タイ女に三行半を突き付けられる茨城男が10人に4人はいるという現実を考えると、安穏とはしていられません(汗)。
一方、最も離婚率が低いのは香川県(20%)で、婚姻件数は多くありませんが、離婚へと至る夫婦は少ないようです。
さて、香川県といえばうどんが有名ですが、私の身近のタイ女の話を聞くと、うどんは「味がない太麺」という評価が共通しており、うどんに対する第一印象はとても悪いといえます。
ただ、日本に長年住んでいるタイ女や日本男との付き合いの長いタイ女は、うどんを好んで食べる傾向があるように思います。また、何らかのタイミングで、ダシの旨みに気づいたことがきっかけとなっているようです。ですので、香川男も付き合いが長くなるほど、うどんのダシのように、タイ女がはまる何かをもっているのかも?しれません。