書き手 沼舘幹夫(米ぬか酵素風呂品質管理人)×ナン(「サラブラン」マネージャー)
「私がやります」と立ち上がっている
ダコ編集部の移転先と米糠酵素風呂の建築場所を探してくれたナンさんはフリーランスの不動産エージェントだった。こちらの要望を地主との間に入って、念入りに、我々の立場に立って、誠実に、何より明るくやってくれたため契約にこぎつけることができた。
こんなコが米糠酵素事業に関わってくれればいいのに、と思ったが、賃貸が成約したらときに20万バーツ前後が彼女の懐に転がり込む。想像するだけ無駄だ。
ところが酵素風呂の建築中に「一緒に働きたい」とやって来た。その日から肉体労働をしてもらった。初日はキツかったそうだが、翌日から慣れたらしい。毎日酵素をたっぷり浴びて吸い込み、汗だくになりながら「痩せたぞ」「肌が綺麗になっている」と私におだてられ、今では20キロの耕運機も片手で楽々持ち上げるようになった。
ナコーン・サワン生まれ。バンコク育ち。とにかくお腹を抱えてよく笑う。以前は小さな商いをしていたそうで、何か相談すると「私がやります」と立ち上がっている。先日は労働許可証の更新までやってしまった。
デスクワークから肉体労働まで仕事を楽しみ、役所との交渉もこなしてしまうし後輩には優しい。男性の皆さん、残念ですが一児の母です。
(提供:Canon)
タイ在住の日本人が縁あって此の血で知り得たタイ人の知人友人仕事仲間を自慢するコラムです。
(ダコタイタイ語版ウェブに翻訳されて転載されます)