この3月に、息子が小学校を卒業。卒業式を控えたある日、「クラスのみんなで焼き肉に行っていい?」と聞くので、「大人が行くならいいよ」と答えたら、「焼き肉パーティー提案書」を見せてくれた。メンバーや日時、値段、座席決め、付き添いの親、さらにはルールとして、スマホやゲームをあまりいじらない、出禁にならない、下ネタをあまり言わない……といったことがいくつか。
いまどきの小学生って、ここまで計画を立てるのか? そういえば、娘の小学校時代にもクリスマス会の招待状を見たけれど、タイムスケジュールやプレゼントの金額など、いろいろ書いてあった気も。
さらに、うちのあたりでは、子供たちだけで行く「卒業ディズニー」が定番に。どうせ男子同士で行くんだろうと思っていたら、どうやら女子とグループで行くらしい。
「だれと行くとか、何時に帰るとか、ちゃんと教えて」と言うと、こちらもA4のコピー用紙を見せてくれた。さっと見せて、さっとしまわれてしまったので詳細までは覚えていないけれど、「卒業ディズニー計画表」とあり、メンバー、持ち物、集合時間や電車の乗り換え方法、乗車時間などが事細かに書かれていて、裏面には行きたいアトラクションのコピー(ガイドブックの)まで。すごいぞ!この計画の緻密さ!
それに対し、タイの地方に住んでいる友人の話。先日、娘さんのバンコク遠足でプラネタリウムに行く予定が、満員で入れなかったらしい。
予約してなかったの!? と驚いたが、まぁ、こうやって育ったタイ人にしてみれば、日本人こそそこまでやる必要があるの!? と思うだろうし、いろいろ堅苦しさとか感じるんだろうなぁ、と。
ちなみに日本では、人気施設の場合、予約解禁日に電話をかけまくり、抽選の場合は外れるのを見越して、多めに予定を入れていると、息子の担任の先生が話してくれた。
さてさて、息子のクラスの「焼き肉パーティー」、クラスの大半と、親の半数が集まるガチな打ち上げだったことが卒業式前日に判明。もう母親を誘ってくれないお年頃になったのね(涙)。
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!