報告者:編集マイ(これまでの人生痩せたことなし)
《ずばり実感報告》このダイエット、正直しんどい。でもリバウンドしません、マジで。
自分史上もっとも過酷な挑戦
思い返せば、これまでの人生でおよそ「痩せている」という時期がない。今でこそ「まぁ……、ギリ標準体型だよね」程度に収まっているが、子供の頃は立派な肥満児だった。
そして現在30代も半ば、肉付きのいいこの体も愛していこうじゃないかと達観してきた矢先、「本格的にダイエットしませんか?」との話が舞い込んできた。
格闘家による減量サポート
ムエタイは筋トレの翌日以外は通い放題
ダイエットをサポートしてくれるのは、空手・ムエタイ教室でおなじみの「心技道場」。生徒さんからの要望があり、パーソナルダイエットを新しくスタートした。
もともと、格闘の世界と減量は切っても切れない関係とあって、講師陣はその分野にも詳しい。そのノウハウを使って指導してくれるというわけだ。
内容はざっくりこんな具合。
①週に1回のウエイトトレーニング
②ムエタイフィットネスは通い放題
③LINEを使った食事指導
45㎏のバーベルを持ち上げる。自分にこんな力があったとは
①は、リバウンドをしない基礎代謝の高い体を作り、美しいボディラインを作るため。②は、有酸素運動で減量を促進するため。そして一番キモとなるのは③の食事である。基本は糖質制限。本来人間の体は体内の脂肪を分解して糖質を作ることができる。ただ、食事で十分な糖質を摂るとこの機能は使われない。これを呼び覚ますために糖質の摂取を抑え、カロリーを油分とたんぱく質で摂るのだ。
要は甘いものや麺やパンなどの炭水化物を食べず、肉や魚メインの食事にすればよい。あと、葉野菜。完全に炭水化物を絶つと脳の働きが悪くなるため、米は少し食べてもよい。このあたりのノウハウはもちろん丁寧に教えてもらえるが書ききれないので割愛。通常は2カ月程度かけて行なうが、今回は3週間のトライアルだ。
涙の数だけ軽くなれるよ
生活スタイルに合わせた食事指導が受けられる
初日は体重や体脂肪を測定し、食事の指導を受け、40分程度のウエイトトレーニング。終わったあとはBTSの階段を登るのが辛かった。筋肉痛が来ることは確約済みである。
オフィスに戻る道すがら、食べられるものを探してみる。クイティアオ、ダメだ。ガイトート……揚げ物もアカン。あぁ、カオマンガイ食べたい。そんな雑念にまみれながら、アヒル肉の蒸したものと生キャベツを買って帰った。 オフィスで食べていると、横にタイ人スタッフがやってきて「おいし~い」と言いながらお菓子をほおばっている。辛い、辛すぎる。先生にLINEでそんな状況を報告するとすぐさま返信が。
「その涙のぶんだけ、体重が減ります」
イサーン料理でダイエット
お世話になったラープ・ムー。キャベツ増し増し
私がよっぽど浮かない顔をしていたのか、デザイナー女子が食事制限に付き合ってくれるという。 一緒にがんばる仲間がいるだけで、ダイエットの精神的ハードルはぐっと下がる。食事指導の様子は左のLINEでのやりとりを見てほしい。先生は不出来な生徒を、なだめ、励まし、喝を入れながらゴールに導いてくれる。
結果として、イサーン料理に救われた。ガイヤーン、ソムタム。代謝を上げてくれる唐辛子。カオニャオの誘惑に打ち勝てば、ヘルシーご飯なのである。
リバウンドしないのは初めて
体重2.5㎏といえど、筋肉もついたからなのか、結構すっきりしたと思いませんか?
2週間経ったあたりから「痩せた!」と言われるように。何気に一番変わったのは顔かも。目が大きくなった気がする
こんな長期にわたる挑戦を、この原稿に収めようってのが無理な話だ。私だって、もっと書きたい。でも誌面にも限界がある。結果でいうと、3週間で体重は2.5㎏、体脂肪率は3%以上落ちた。食事制限は最初の1週間がとにかく辛くて、寝ても覚めてもドーナッツが頭から離れない! という感じだったが、2週目以降はそれも収まった。むしろ食事制限をしている間は頭が冴えていたような気がする。
この原稿はダイエットを終えて2カ月後に書いている。今もリバウンドはしていない。食事と体のカラクリを知ったことで、無茶な食べ方をしなくなった。努力する時期は長い一瞬であっても、知識はずっと残るのである。
SHINGI DOJO
場所:プラカノン校:BTSプラカノン駅前
時間:応相談、月休
電話:08-7829-3837
Web:http://ameblo.jp/bangkokbudo
料金:パーソナルダイエット:入会金1万B、1万4000B/月 ※先着5名限定