2年くらい前から、「アジアごはんズ」というユニットで料理活動をしている。タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアの4カ国、それぞれの国の料理を愛する5名が集まって、毎回ひとつテーマを決めて料理の食べ比べをするのだ。
初回はチキンライス(カオマンガイ)。2回目は鶏料理、そして先日の3回目は、アジアのおやつ。3種類×4カ国が揃ったわけだが、タイからは、トゥア・タット(緑豆の羊羹風)、カノムトーキョー、とうもろこしのココナッツフレークがけの3種。
説明すると、トゥア・タットは、マンゴスチンやパパイヤ、にんじんなどのミニチュア菓子に使われる餡で、緑豆と砂糖、ココナッツミルクを煮詰めたもの。カノムトーキョーは、クレープ生地で、カスタードやパンダナスジャム、ソーセージなどをくるくる巻いた鉄板屋台おやつ。で、とうもろこしも屋台おやつ。
ほかの国は何かというと、マレーシアはバナナケーキ(タイでも売ってる!)、パイナップルタルト(パイナップルパイはタイにもあるよね)、カレーパフ(ん? バンコクにもあるよね)。
シンガポールは、パンダナスクリームを挟んだカヤトーストと、白玉に干し大根と玉ねぎを炒めたトッピングをしたチュイ・クエと、レインボーケーキ(バンコクでも流行ってる?)。
インドネシアは、クエラピス(バームクーヘンのような焼き菓子)、ルジャック(カットフルーツのヤシ砂糖ソース。青いマンゴーに付けるような感じのタレ。残りを家に持ち帰ったらヨードが絶賛)、ルーンプール・アヤム(ココナッツで炊いたもち米と鶏肉をバナナの葉で包んだもの。これもタイと似てるよね)。
あれ? なんか4カ国、けっこう似ているものばかり? とはいえ、パンダナスジャムは、タイでは食パンを蒸して添えるのが多いけど、マレーシアでは焼いた食パンに、スライスしたバターを一緒に挟んだりと、微妙に違う。
ちなみに、お手伝い要員に連れて行った小6の息子は、このカヤトーストがおいしかったとか。パンダナスの味は絶対無理って言うと思って、うちでは食べさせたことなかったので、ちょっとびっくり。ほぼ日本育ちの息子だけど、意外とタイの味もいけるんじゃん!? 親が決めつけるのはよくないね、と反省したのでした。
下関崇子/ムエタイ修行のために来タイした元プロキックボクサー。タイ人トレーナー、ヨード氏と結婚し一男一女の母に。2006年6月、6年間のタイ生活に終止符をうち一家で日本へ。草の根の日タイ交流、続行中!