人工膝関節・股関節置換術のプロフェッショナル
整形外科医
ポンタゴーン・パーニッグン先生
Dr. Phonthakorn Panichkul
担当:バンコク国際病院股関節・膝関節センター整形外科医(Bangkok Hip & Knee Center at Bangkok Hospital)
専門:整形外科
職務歴:15年
【診察時間】下記にてご確認ください
https://www.bangkokinternationalhospital.com/doctors/dr-phonthakorn-panichkul
- これまでのご経歴をお聞かせください。
2006年にチェンマイ大学医学部を卒業し、国内とアメリカ、カナダで整形外科疾患を専門に再建手術などの知識や技術を習得しました。
- 膝に不安を抱えている人は多いようですが、原因はなんでしょうか。
加齢で軟骨がすり減り、関節内の炎症や変形が原因で痛みが生じています。これを「変形性膝関節症」といいます。軟骨の老化以外に肥満や遺伝的素因、骨折や靱帯・半月板の損傷、関節内に細菌が侵入したことで起こる感染症の後遺症で発症することもあります。女性や、高齢になるほどリスクは高まります。
- どのような症状があるのでしょうか。
歩き出そうとしたとき、立ち上がるとき、座るとき、階段の上り下りなどの動作で痛みを感じます。やがて日常生活に支障が出るほど痛みが大きくなり、膝が変形し、曲げ伸ばしが困難になります。関節に炎症が起こると膝に腫れのような熱感が生じます。
- どんな治療法がありますか?
保存療法と手術療法があります。軽度なら運動や投薬治療が有効です。しゃがむなど膝を深く曲げる動作を避け、水泳や早歩き、サイクリングなど膝関節に負担の少ない運動をすすめています。デスクワークの際は膝を伸ばせるよう椅子の高さを調整し、長時間立てない場合は膝を10秒間伸ばす動作を20~30回行います。体重管理も効果的です。関節面の摩擦を軽減するヒアルロン酸や、痛みを抑えるために安全な量のステロイドを注射することもあります。これらの方法で効果が得られない場合は手術をおすすめします。
- 手術について教えてください。
人工膝関節置換術は、まず切り取る骨の寸法や角度、人工膝関節のサイズをデジタルテンプレートで確認します。骨折経験者や手術経験者は二方向X線スキャナー(EOS Biplane Imaging)で脊椎から足まで撮影し、三次元画像でシミュレーションします。
手術にはコンピュータナビゲーションシステムを導入し、より精度の高い最小侵襲手術が可能となりました。また、神経の周囲で熱を発生させ痛みを管理する高周波アブレーション(Radiofrequency ablation)を術中から入院中の鎮痛法に採用し、患者様の負担を軽減しています。
- 術後の過ごし方など
術後の痛みを抑えるために、硬膜外腔(脊髄を覆っている袋状の膜)にカテーテルを通し持続的に麻酔薬を注入する局所麻酔(神経ブロック注射)と、複数の薬剤を組み合わせた多剤カクテル注射を行います。痛みを抑え筋肉の動きを阻害することなくリハビリテーションを行うことができ、筋力の回復に大変効果的です。当院で人工膝関節置換術を受けた患者様は500人を超え、そのすべての方が24時間以内に歩けるようになり、退院までに90度以上膝を曲げることができるようになりました。
バンコク国際病院は新たな鎮痛法と人工膝関節置換術に関して、アメリカの国際的な医療機能評価機関「Joint Commission International (JCI)」の認証を取得しました。患者様それぞれの症状に合わせた治療プログラムを組むことで、非常に高い治療満足度(99%)をいただいております。
当院の股関節・膝関節センターはトータルケアを特長とし、あらゆる関節症治療に精通した経験豊富な医師や看護師、理学療法士たちがチームを組み、患者様が一日も早く良好な生活に戻れるようサポートしています。
バンコク病院JMS日本人専門クリニック
住所:2 Soi Phetchaburi 47 Yaek 10, Bang Kapi, Huai Khwang, Bangkok 10310(BTSトンロー駅から車で15分)
Tel:+66(0)2-310-3257(日本語・7:00〜17:00)/+66(0)2-310-3200(代表)
E-mail:jpn@bangkokhospital.com
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