先月、サントリーウイスキー角瓶が東南アジアで初めてとなるイベント「The Art of Japanese Highball」が開催され、サントリーウイスキーの職人技と芸術性をタイの人たちが体験する貴重な時間となりました。
会場は今年6月にトンローにオープンしたばかりの、サントリーのハイボール専門店「The Japanese Highball Bar 1923 Krung Thep」。サントリー山崎蒸溜所の創業年であり、日本のウイスキーが誕生した「1923年」にちなんで名づけられています。
“和のハイボール術” ゲストバーテンダー 新井健太氏
ハイボールはシンプルな飲み物ですが、言い換えればごまかしのきかない飲み物。ウイスキーとミキサーの割合、氷、ソーダの種類、温度、飾り、グラスのデザインなど、完璧なものにするには、熟練の腕と経験によって繊細な注意を払うことが重要となります。
今回日本からゲストバーテンダーとして参加された新井氏にとって「こだわり」とは、あらゆる局面で儀式のような集中力をもって取り組むこと。爽快なハイボールは適度な冷たさで提供されなければ、中の氷が早く溶けてドリンクが薄まってしまいます。
そこで新井氏は「角瓶」をボトルごと8時間かけて凍らせ、冷やしたハイボールグラスに45ml を注ぎます。そこにフレッシュレモンジュースを3滴、さらに強炭酸のソーダ水を専用の容器からそっと注ぎます。注ぐ速度に気を配ることで、シャンパンのような繊細で上品な泡が立ち、ウイスキーの風味を際立たせながらより滑らかで高貴な味わいに仕上げているのです。
そしてハイボールグラスの大きさに合わせて削られた、添加物を一切含まないピュアな水で作られた氷「忍者氷」でドリンクをトッピング。最後にレモンの皮をそっと絞り、グラスに直接触れることなくハイボールに香りをつけます。
「ハイボールは、ウイスキーとソーダだけのとてもシンプルなカクテルです。だからこそ、その2つのバランスを考えることがとても重要なんです。さらに重要なことは、ウイスキーの個性を引き立て、その個性を伝えやすくするためのソーダ水を選ぶことです。」
「ザ・ジャパニーズ・ハイボールバー 1923クルンテープ」でグラスを傾ける
新井氏は今回のイベントのために、5種類のハイボールと3種類のカクテルを創作していただきました。
角瓶ハイボール
● 角瓶の繊細で複雑な味わいが楽しめる、日本で最も愛されているオリジナル・ハイボール「ザ・角ハイボール」。
● アップルウッドスモークとポン酢のフルーティーな酸味が効いた「IBUSHI/いぶし」。
● 黒ゴマの渋みときな粉のバランスがとれた甘いカクテル「WAGASHI/和菓子」。
● 角瓶のスパイシーな香りを引き立てる、ブラックペッパーとカフィルライムリーフのスパイシーな香りが特徴の「NO-JHUN/濃醇」。
● 甘みのあるタイティーに、ポン酢、日本酒、七味唐辛子を加えた、酸味と甘みが混ざった複雑な味わいの「YIPUN-THAI/イープンタイ」。
角瓶カクテル
● 日本でお馴染みのお茶割りを、抹茶とレモングラスを使い角瓶でツイストした「CHA-WARI/茶割り」。
● ほうじ茶をココナッツクリームと一緒にシェイクし、仕上げに大麦を削った大人のためのティー・オ・レ「HOJICHA GOD FATHER/ほうじ茶ゴッドファーザー」。
● ウイスキーを使った定番カクテル、カウボーイを和風にツイスト、すり白ゴマと甘酒の甘みが加わった「KAKU BOY/角坊」。
このイベントのために店内は日本のレトロポップなリスニングバーをイメージして装飾され、日本人DJ Mizuyo がヒップホップとレゲエを融合させたムーディーなサウンドを提供。心地よい音楽を聴きながら最上級の角瓶ハイボールに酔いしれる、スペシャルなイベントとなりました。
The Japanese Highball Bar 1923 Krung Thep
場所:335 Thong Lo 17, Khlong Toei Nuea
(トンローソイ17、ザ・コモンズ内)
時間:17:00〜0:00
Facebook:www.facebook.com/jhb1923
Instagram:1923_highballbar_krungthep
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