2022年で設立50周年を迎え、東南アジア最高水準の医療を提供する「バンコク病院」が日本人に向けた医療サービスを開始したのは1977年。日本の医学部を卒業したタイ人医師と日本人医師、日本人コーディネーター、日本語通訳らを筆頭にタイで最も歴史のある日本人向けサービス「ジャパン・メディカルサービス(JMS)」として、タイに住む私たち日本人の健康を支え続けています。
そんな「バンコク病院」には、どんな先生が所属しているのか?
一人ひとりご紹介していきます!
日本人初、タイの医師免許を取得
仲地省吾先生/Dr. Shogo Nakachi
担当:総合内科医(General Physician)
在タイ歴:17年
【仲地先生の診察時間】
月:8:00〜16:00 火:8:00〜13:00
土:7:00〜14:00 日:7:00〜12:00
-これまでのご経歴を教えてください
私は沖縄県出身で、山口大学医学部を卒業した後、山口県宇部市で長く内科医として働いていました。アメリカがアフガニスタンを空爆した直後の2002年の春から3年間、今は亡き中村哲先生のもとペシャワール会の医療施設(アフガン-パキスタン国境沿いにある病院や診療所)でアフガン難民に対する医療の援助する仕事をしていました。
その後2005年にマヒドン大学熱帯医学大学院で勉強し、2007年にタイの医師国家試験に合格。2008年からバンコク病院のJMSで勤務しています。
-クリニックに来る方はどんな症状が多いですか?
バンコクという大都市での診療は、疾患の内容も含めて日本とほとんど変わりはありません。
診療の中心は、やはり成人病の診療です。中年層の体重増加や運動不足に伴う高血圧、糖尿病、高脂血症などが急増しているのは気になる点です。私が若い頃に勤務していた山口県の田舎に比べても顕著になっています。
今後の対策として、会社の勤務終了時間を早くし、運動する時間と量を確保したり、食事内容に気をつけたりといった生活スタイルを変化させる必要があると思います。
-タイに暮らす日本人に向けてアドバイスをお願いします
タイは熱帯地域ですが、熱帯病という点で見ると日本との違いはデング熱ぐらいしかありません。特にバンコクの症例はデング熱を除くと日本に近く、今は熱が出るとまず新型コロナウイルスを疑いますが、以前はデング熱を真っ先に考えたものです。
その一方で、タイで熱中症がニュースなどでほとんど話題になりません。これは炎天下での行軍やスポーツ、労働など特殊な例を除いて日本とは社会、生活、家族などのスタイルが異なるからだと思います。日本でも熱中症で致死的になるのはほとんどが孤独な高齢者世帯ですが、タイにおいて熱中症は、社会的疾病に当たると感じています。
バンコク病院JMS日本人専門クリニック
住所:2 Soi Phetchaburi 47 Yaek 10, Bang Kapi, Huai Khwang, Bangkok 10310(BTSトンロー駅から車で15分)
Tel:+66(0)2-310-3257(日本語・7:00〜17:00)/+66(0)2-310-3200(代表)
E-mail:jpn@bangkokhospital.com
Facebook:BangkokHospital