公益財団法人社会貢献支援財団では「社会貢献者表彰」の推薦を受け付けています。
昨年の受賞者を紹介します。
【第56回受賞者 NPO法人 Seed to Table~ひと・しぜん・くらしつながる~(ベトナム)】
ベトナムで活動する日本のNGOの事業の調査や、日本国際ボランティアセンターベトナム事務所代表を務めた経験を持つ伊能まゆさんが設立したNPO法人です。同国は農業国ですが、小規模経営が多く、生産物の取引価格の低さ、品質を保てないこと、農薬の過剰使用による自然資源の汚染などの問題を抱え、農村部の生活は困難を極めていました。Seed to Tableでは、自然資源の劣化や減少を防ぎ、現地の文化や伝統、固有のタネなどを守り、農村の人々と共に暮らしを改善していく取り組みを行っています。
ベンチェ省の農村部で小規模農家と学校菜園(中高校)で、有機農業の技術を教え、生産物はPGS(参加型保証制度)という有機認証を得たブランド農産物として販売しています。生産物は全て有機農業の規格に沿って生産され、農家や消費者が相互にチェックを行うことで、品質を守ることの重要さを教えています。
また、マイクロクレジットよりも取り組みやすい「アヒル銀行」の取り組みも行っています。農家にアヒルのヒナを貸して、育ててもらい、肉として売ったお金から最初のヒナ代を「アヒル銀行」に返済するシステムです。業績を積むと「牛銀行」にも挑戦できます。1,000人が利用し、6割の人が貧困から抜け出す成果をあげました。
物資の支援よりも人々の能力を向上させ生活環境を改善し、地域の持続的な発展を目指す活動を継続しています。
社会貢献者表彰とは
公益財団法人社会貢献支援財団は国の内外を問わず社会と人々の安寧、幸福のために貢献し、顕著な功績を挙げながらも報われることの少なかった方々を表彰する「社会貢献者表彰」事業を昭和46年にスタート。毎年表彰を行っています。表彰の選定は一般の方からの推薦をもとに決められます。推薦はどなたでも可能です。皆さまからの、この表彰にふさわしいと思われる方の推薦をお待ちしています。
<対象となる功績>
●困難な状況の中で努力し、社会の安寧や幸福のために尽くされた功績、先駆性、独自性、模範性などを備えた活動により、社会に尽くされた功績など
●海の安全や環境保全、山や川などの自然環境や絶滅危惧種などの希少動物の保護に尽くされた功績など
●推薦方法の詳細は当財団のウェブサイトをご覧になるか事務局までお問い合わせください。
WEB:www.fesco.or.jp<候補者について>
●年齢・職業・性別・信条などの制限はありません。
●日本で活躍する方、もしくは海外で活躍する日本人を対象とします。
公益財団法人 社会貢献支援財団
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