編集部のタイ人経理部長「ブン」がタイに住む日本人の悩みを快刀乱麻で解決する!
読者からのご相談
(前略)バンコクで非常事態宣言が発出された今、YouTubeを参考にしながら自炊する機会がぐっと増えました。もともと趣味レベルでの料理好きでしたが、のめり込んで自慢のオリジナルレシピもできました。
料理を繰り返すうちに料理の要は塩味だと遅まきながら気づかされました。どんなにいい素材でも塩加減で台無しになったり、物足りなかったり、逆にとてもおいしくもなります。
さて日本にはたくさんの種類の名だたる塩が売られています。(中略)タイの塩事情を簡単に教えてください。(シオじい)
ブンからの回答
精製されて主成分が塩化ナトリウムとなった食塩と違い、岩塩や海塩という自然塩はミネラル分が豊富なので「甘み」もあります。人気のある料理店のタイ人シェフは塩にもこだわっていますよ。
ホアヒンに向かう途中、サムットソンクラーム県に塩田風景が広がります。国道沿いには海塩がこの地方の名物としてキロあたり100Bぐらいで売られています。
海塩にはタンパク質である豆腐を固めるニガリも含まれているのでステーキを焼くには肉質を固くしない岩塩の方がいいという人もいますがどうなんでしょう。
北タイのナーン県では、岩塩を削り出し釜茹でして塩分を抽出して炭火でローストする工場もあるそうです。良質なものでキロ200Bほど。塩辛くないので、料理に適し、健康を害している人や、塩分を控えている人によいと謳われています。
ラオスとの国境があるウドーン・ターニー県のプー・パーン山で採れる岩塩は一億年前のものといわれています。肝臓や血圧に疾患を抱えている人によいとされています。こちらはキロ450Bぐらい。
各産地、製塩工場には、塩の華と呼ばれる塩があります。これは海水や岩塩からの一番搾り塩のことです。
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