タイ料理

【食先案内人・ペーの屋台の細道】ミアン・ プラー・パオ(焼き魚の葉包み):96食目

Print

プラー・ニンに日本との絆を想う

Yatai01

プラー・パオ。これに右下のタレや野菜が付く

 

日本の今上天皇が譲位の意向を示され、そのニュースはタイでも大きく取り上げられた。皇室を知らないタイ人でも、皇太子時代の1965年、淡水魚のプラー・ニン(ティラピア)50尾を前国王に贈ってくださった明仁天皇は例外だからだ。

プミポン前国王がそれらをチットラダー宮殿で養殖したところ大変な繁殖力だったため、本格的に漁業局で養殖を始めたという。幾度となく品種改良が行われ、タイ人の食卓に定着した今も、宮殿の池では天皇から贈られたオリジナルの品種が元気に泳いでいる。

「プラー・ニン」という名前の由来は諸説あり、一説によると外観にちなんだものだという。プラーは魚、ニンはサンスクリット語で「黒」を意味する(※)。

今回はタイのおいしい「プラー・パオ(焼き魚)」を紹介しよう。

血抜きをして内臓を取り除いたプラー・ニンの口に、生臭さを消すナンキョウやレモングラスなどハーブを差し込む。鮮度と同様に重要なのが焼き加減だ。皮に岩塩を擦り込んでから炭火で焼き始める。大きさによって焼き時間が異なるが、熟練の技で見事にジューシーな焼き魚の完成だ。

僕は野菜で包んで食べる「ミアン・プラー・パオ」を注文した。付けダレは、プリックの辛味が程よく効いた甘酸っぱいオリジナル。野菜もたっぷり食べられるから健康にも良いね。どうりで女性客が多いわけだ。

Yatai03

 

明仁天皇がティラピアを贈った理由とは。タイ国民が手軽に摂取できる動物性蛋白質を前国王が探していると知り、魚類学の権威である天皇がティラピアを勧めたという。プラー・ニンを食べる度に、前国王と明仁天皇という慈しみ深いお二人の御心を感じずにはいられない。

 

アローイ・ジャン・プラー・パオ

Yatai02

安くておいしいプラー・パオ屋台としてだれもが勧めるのがここ、イサーン出身のマナットさん(39)の店だ。プラー・ニンだけでなく、雷魚など5種類もの川魚を扱っている。創業は19年前。小さな屋台だが、養殖場からこだわった上質な魚を厳選しているためか、なんとプラー・ニンだけで1日150尾を売りさばくという。ミアン・プラー・パオは1セット(120B~)で3人前くらい。持ち帰り専門なので、家でゆっくりビールと共にいただこう。

DATA

時間:15時半~20時 月水金休
電話:08-171-1513

429yatai_map-cs4

※参考文献:在京タイ王国大使館広報文化部 (2007)『Hearty Smiles, 120th Anniversary of Japan-Thailand Diplomatic Relations』。日本語の文献では「明仁天皇の仁が由来」という説が有名だが、本文のような説もある。

 

 新着記事を読む 

関連記事

  1. 【夕食】タイ料理の過去・現在・未来 「Siam Wisdom」
  2. IMG_7750 食と音楽で癒されて「クルア・バンレン」
  3. スパンニガーイーティングルーム 川向こうにワットアルンを望む <タイ料理を巡る旅>祖母のレシピが時代を超えて現代へ Supan…
  4. IMG_0251 面白いランチって? 各地の美食「Basil」
  5. 【グルちょー】 まさに〝口コミ〟で広がったタイ料理屋! 完全予約…
  6. snp タイ・ファミレスの集大成 「SNPヘッドクオーター」

オススメ記事

  1. タイの孤児たちの「生きる」を支えて25年。日本人親子の波乱万丈な軌跡【1】
  2. デンタルワイズ・クリニック Dentalwise Clinic 日本人通訳常駐! 在タイ中に絶対受けておきたい「インビザライン」治療
  3. アマタシティ勤務の私が、バンコクではなくシラチャを選んだ理由。
  4. 【スタートアップ企業にもおすすめ】コワーキングスペースとレジデンスが一体化!究極の “職住近接”を提供する「LIVE WORK ASIA」
  5. 【タイの空気事情】大人気ブロガー「ぷくこ」が8人の在タイ奥様を直撃!<空気清浄機編>

最新のTHB-JPY

PAGE TOP