8人乗りのゴムボートは勢いよく川を滑る
「東方の街」の名を持つプラチーンブリー県。クメール遺跡やタイ最古の仏足遺構などが残る歴史深い街であり、世界自然遺産・カオヤイ国立公園の一角も有するなど、自然豊かな名所としても知られている。
今回、この地に降り立ったのはダコ編集部のマイとユカの女子コンビ。そこで悟った自然界の真理とは……?
【旅して書く係】編集マイ/山生まれ、山育ち。いい年になっても水遊びが好き。
気づかなかったブッダの足跡
足跡が見えますか? 左側に指、右側がかかとです。
「この車、飛ぶつもりなんですかね?」。隣の席でユカがつぶやく。ワゴンは離陸直前の飛行機よろしく、ものすごいスピードで高速道路を滑走していた。バンコクから東へ約140km。1時間半ほどでプラチーンブリー県サモラコット遺跡に到着した。
ここにはタイで最大最古の仏足遺構がある。見に行ったものの、タイ語の説明がまったくわからず、「この×印の穴は一体なんなのだろう……ブッダの足の形状やいかに」とばかり考えていた。後日ネットで調べて写真を見返すと、×印の穴のまわりにでっかい足跡があるではないか! 予習って大事ですね。
明日に備えてエナジーチャージ?
ホテルはモダンな内装。「カリフォルニア・ステーキ」でエナジー補給!
遺跡を出た後、ハーブの石けんやシャンプーなどでお馴染みのアパイプーベート病院のハーブ博物館を見学し、宿泊する「カンタリー・カビンブリー」へ。翌日はホテルのラフティングツアーを予約していたので、「早めに寝ようね~」と話しながら、がっつりお肉でパワーチャージ。
ところが、である。部屋に戻ろうとしたところ、観光で一緒だったタイ人のお姉さま方に遭遇。「とりあえずビールでしょ!」と宴会場に連れ込まれ、飲めや、踊れや、騒げや……であっという間に午前様。体力ゲージが回復しないまま、翌朝を迎えることになったのだった。
カオヤイ国立公園へ出発!
翌朝8時。ホテルのワゴンでカオヤイ国立公園を目指す。ちょうど1時間程度のドライブだ。運転の荒さに慣れたのか、昨夜のお酒のせいなのか、ウトウトしながらあっという間に到着。
カオヤイ国立公園は、ユネスコ世界自然遺産に登録されていて、その面積は東京都とほぼ同じ約2200km²。その85%以上が森林に覆われている。車を降りるとさっそく木と土の濃い匂いが。思わず二人でふーっと深呼吸。
水量豊かな雨季の川下り
川まではヘルメットとライフジャケットを着用。パドルを持って歩く姿はシュール
ラフティング乗り場までは山道を2.5km歩く。雨季で道はぬかるんでいるし、とにかく蒸し暑い。汗だくになりながら30分ほどすると川が見え、思わず飛び込んだ。水が冷たくて最高に気持ちいい~!
日に焼けたたくましい船頭さんに注目
ゴムボートの準備ができたら、いざ出発。最初のうちは岩場が多くくねくねしているので、事故がないように岩という岩に係員の男性が配置されている。「こんなにたくさんの男たちが私たちを守ってくれている……!」と、ふつふつテンションが上がってくる女子2名をよそに、ボートは岩場を抜け、川の本流にするりと乗った。
突然みんなが一斉に上半身を後ろに倒した。慌てて私たちも真似をする。ばっしゃーん! とボートは勢いよく川を下り始めた。すると隣でユカが興奮気味に「マイさん見てください!」となにやら指差している。そこにはパドルと脚を巧みに動かし舵をとる船頭さんの姿が。荒れる水しぶきにその勇姿がかすむ。あれ、ただのおじさん……のはずなのに、なんだかすっごくカッコいいんですけど!?
大自然の中で悟った真実
川に寝転びリフレッシュ
今回の旅は8月末。雨季で水量が多いため、途中からは船を降り、ライフジャケットを着た身ひとつで浮きながらゆらゆら川下りをすることができた。水面で仰向けになると、目に映るのは頭上の木々と空だけ。あ~最高!
イケメン船頭さんたちとの集合写真
船に戻るときはというと、船頭さんが引き上げてくれる。その力強さにまたもやノックアウト。大自然の中では、とにかく強い男が素敵に見えるのだ。「今隣にキムタクが座ってたとしても船頭さんのほうがカッコいい」「間違いない」「これは彼氏と来たらダメだ」「確かに。貧弱、貧弱~!」と、自分を完全に棚に上げ、勝手な女子トークが止まらない。
そんなこんなで陸に上がってもトキメキを押さえきれず、船頭さんたちと一緒に写真を撮ってもらった。ただ、今それを見返しても、おかしなことに普通のタイのおじさん達が写っているだけなのだった。
タイムテーブル
【 1日目 】
08:30 バンコク出発
10:00 サモラコット遺跡観光
12:30 ランチ
14:00 ハーブ博物館見学
16:00 「カンタリー・カビンブリー」チェックイン
18:00 「カリフォルニア・ステーキ」でディナー
20:00 飲み会へ……
【 2日目 】
08:00 ホテル発
09:00 カオヤイ国立公園着
10:00 トレッキング
10:30 ラフティング
12:30 公園発
13:30 ホテルに戻って着替え
14:30 昼食
16:00 ホテル出発
18:00 バンコク着
見どころ
サモラコット遺跡
場所:Emerald Pool, Wat Sa Morakot Temple Khok Thai, Si Mahosot
宿泊どころ
カンタリー ・ カビンブリー
場所:349,349/2 Moo 8, Muang Kao, Kabinburi, Prachinburi
電話:0-3723-9777
Web:www.kantarycollection.com
料金:スタジオスイート大人2名1室2500B/泊など
●ラフティングツアー8名1ボート2500B(10月末まで。通常料金3500B)
お食事どころ
カリフォルニア・ステーキ
場所:カンタリー・カビンブリー内
電話:0-3728-2699
時間:6時~24時 無休
料金:アフォガータ・ピッツァ280B、ラムチョップ560B(共に税サ別)など
質問です。
当方バンコクに1回半月余り、累計で年間120日位滞在していますので周辺の観光地は大抵行ってしまいました。
今回のラフティングは面白そうなので行ってみたいのですが、なぜか現地までの利用した交通機関や料金が出ていません。
記事からワゴンは分かりましたが、ロット・トゥーの事でしょうか?
どこから乗って料金はいくらでしょうか?
それからラフティング料金2500Bは一人当たりの料金ですか?私は昔オーストラリアでラフティングをした事がありますが、一人当たりにしては高いのでラフティング1隻の料金でしょうか?
予約はどうするのか、ラフティングの所要時間、昼食付の有無も記事になかったのですがいかかでしょうか?
ACE様
お問合せコメントありがとうございます。
詳細がわかりにくい記事で申し訳ありませんでした。
こちらの週末トリップは、記事中のホテル「カンタリー・カビンブリー」取材用に別途アレンジして出かけたものです。
公共の交通機関を使うならば、モーチット・マイからロット・トゥーに乗り(BKK-Kabinbri-Rongglua)、乗車の際に「カンタリー・カビンブリー」とお伝えください。
また、ラフティング料金ですが、こちらは上記ホテルのツアー価格で、8名1隻の値段です。
3500Bが定価となります。
また、カオヤイ国立公園内にボートの貸し出し所がありましたので、
直接申込みもできるかもしれません。
国立公園問合せ先:08-6092-6527