男が周囲をうかがっていたフアマーク地区の住宅地
イルミネーションきらめき、クリスマス・ムード満開のバンコク中心部。その華やかな雰囲気とは裏腹に、一般のタイ人家庭ではクリスマスの慣習になじみが薄い。そんな中、バンコク郊外の住宅地で不可解な事件が起きた。
12月25日午前2時ごろ、首都圏警察はバンケーン区内で86歳の男を住居不法侵入の疑いで逮捕した。男は容疑について「子供たちにプレゼントを届けにきただけ」と容疑を否認している。
逮捕されたのは住所不定、フィンランド国籍のセント・クラウス容疑者。クラウス容疑者は24日深夜、バンコク東郊バンカピ区フアマーク地区の住宅地で「ホー、ホー、ホー」と奇声を上げながら赤い装束で周囲をうかがっていたところを、不審に思った警官から職務質問を受けるとそのまま逃走。現場から18キロ離れたバンケーン区内で別の警官に逮捕された。
クラウス容疑者は調べに対し「子供たちにプレゼントを持ってきただけ」と意味不明の供述を繰り返している。男が職務質問を受けたエリアには数十人の子どもが住んでいたが、いずれも男との面識はないと話している。また男は人が入れるほど大きな布袋を所持していたことから、警察では深夜のうちに子供を誘拐する目的があったのではないかと見ており、今後厳しく追及するとともに、人身売買に関与する団体との関係がないか、フィンランド大使館とともに男の背後関係も調べることにしている。
Kyoko Shimbun(虚構新聞:http://kyoko-np.net)について
虚構新聞社・社主UK氏が2004年に開設した、虚実の狭間を行き交う可能性世界の出来事を報道するニュースサイト。「ありそうでなさそうで、でもやっぱりあるのかもしれないけど、まさかそんなことはないだろう」といった記事を掲載。当「バンコク版」においても内容はすべてフィクションであり、現実の人物・事件・団体とは一切関係ありません。本誌に掲載された記事により、損害や賠償が発生したとしても、著者ならびに編集部では一切の責任は負いません。