ロサンゼルス在住時代に立ち上げた食事サークル「食通倶楽部」は、最大350人が集うほどの人気ぶり。ロス在住27年を経て、現在はバンコクからインスタグラムにて様々なグルメ情報を情報発信するYUKAさんの、タイでの「食」の味わい方とは。
ユカ/ジャンル問わず話題の店を訪ねるタイで人気のグルメインスタグラマーの一人。各投稿には味はもとよりインテリア、サービスなどさまざまな点から見た情報が記載され「参考になる」と好評。ロス在住27年を経て、2016年にバンコク移住。よく見るインスタグラマーは「cop.eat」。
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— インスタグラムでは、どのようなコンセプトで情報を発信しているんですか?
ロサンゼルス時代からブログを通してグルメ情報を発信してきましたが、来タイ当時、すでにさまざまな専門分野でグルメ情報を発信している方々がいたので、私はその逆でいこうとジャンルに囚われず、B級からハイエンドまで幅広いお店を紹介しています。
モットーは〝常に本心であること〟。もちろん味覚は人それぞれで、自分が美味しいと思っても他人の口に合わないことも多々あると思いますが、そのなかで私の味覚に似ている人が他にいるとしたら、その方の参考となるように、正直な意見を決して不快にならない言葉でキチンと伝えていきたいと考えています。
— お店を訪れる上で意識しているポイントは?
各店舗のシグニチャーや人気の料理を必ず把握してから向かうことですね。情報収集はSNSやWEB、フリーペーパーといった一般的な方法ですが、気になるお店を見つけた後はさらに多方面からリサーチして名物料理を確認しています。せっかく訪ねても、的外れな料理を食べて勝手に評価を下げてしまうのはもったいないですし、お店には必ず〝食べるべき料理〟があると思っているので。
瞬発力と柔軟性に富む、バンコクのフードシーン
— バンコクの「食」の第一印象、そして5年住んで感じた変化は?
恥ずかしながら来タイ前は知識がなく、屋台が多いという勝手なイメージでしたが、実際に来てみるとレストランの充実度、食の豊かさに驚きました。そしてこの5年で、作る側も食べる側も舌がどんどん肥えている。以前はインスタ映えを狙って、味は二の次だったお店も少なくありませんでしたが洗練されてきているなと。タイの人たちは自分たちの食文化に固執せず、面白いと感じたものがあったらすぐに取り入れようとする瞬発力と柔軟性が魅力ですよね。
— 今、バンコクのフードシーンで「来てる」と感じるトレンドは?
韓国料理やクロワッサンといったいくつかのキーワードが浮かびますが、一番は「おまかせ(コース料理)」の台頭です。以前から寿司屋などではありましたが、タイ料理を筆頭にシェフズテーブルのようなお店が顕著に増えています。いずれ寿司や焼肉のように「OMAKASE」も世界に通じる共通言語に仲間入りするかもしれませんね。
— 今後、新たに挑戦してみたいことはありますか?
インスタグラムでは、現在のグルメアカウントとは別に「マッサージレビュー専門のアカウント」を立ち上げる予定です。また文章を書くことが好きなので、文字数制限のあるインスタグラムで伝え切れない情報を新たに開設したブログで発信していきたいですね。あとは、最近流行りの音声チャットアプリ・clubhouseで「バンコクTH House」という番組に週1回出演しているのですが、こちらももっと盛り上げていきたいと思っています!
— 最後に、バンコク生活を楽しく〝味わう〟ポイントとは?
まずタイ人の友だちをつくる、そしてタイ語を覚えること! タイ人と関わることで視野がグンと広がりますし、タイ生活の密度が大きく変わってくると感じます。私もタイ人の友人ができてレストランなどの情報にも広がりができました。プライベートで出会う機会は少ないかもしれませんが、タイ語教室の先生など少しずつ交流してみてはいかがでしょう?