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【虚構新聞バンコク版】バンコクでカニ捕獲? 日本のマスコミ、またもや誤報 vol.016

タイの市場で新鮮なカニは日常風景だ

 

去る5月、タイ人を意味する「コン・タイ」と、死人を意味する「コン・ターイ」を取り違えて「バンコクで死者多数」と報じた日本のテレビ局が、今度は「バンコクでカニが捕獲された」と、港に水揚げされるカニの映像とともに報じた。

 

バンコク都内ではプー・パッポンカリー(カニのカレー炒め)を扱うシーフード・レストランも多く、「なぜ今さらこんなことがニュースになるのか」と、日本に住むタイ人の多くが首を傾げた。

 

日本での報道を確認するため、記者がバンコク都内にあるオートーコー市場を訪ねたところ、この日も新鮮な魚介類の中にカニが山積みになっていた。

クーデター後も仕入れに変化はなく、新しい種類のカニが獲れたという話も聞いていないという。そのほか、クロントゥーイ市場やマハチャイ市場などにも当たったが、同じようにカニに関する新しい情報を得ることはできなかった。

 

そこで日本で放送されたニュース映像を取り寄せ、吹き替え部分を除いたところ「プーが拘束された」との内容が確認できた。

タイ語でカニを意味する「プー」は、インラック前首相の愛称としても知られているが、これを直訳したことが今回の誤報につながったとみられる。

 

このニュースを伝えたテレビ局のバンコク支局を訪問したところ、受付のタイ人スタッフは「今事務所には私しかいない」と、プー・パッポンカリーを食べながら応じてくれた。日本人記者はワールドカップ日本代表の取材で忙しいらしく、「クーデターどころではない」として、先月から全員ブラジルに行ってしまったという。

 

Kyoko Shimbun(虚構新聞:http://kyoko-np.net)について

虚構新聞社・社主UK氏が2004年に開設した、虚実の狭間を行き交う可能性世界の出来事を報道するニュースサイト。「ありそうでなさそうで、でもやっぱりあるのかもしれないけど、まさかそんなことはないだろう」といった記事を掲載。当「バンコク版」においても内容はすべてフィクションであり、現実の人物・事件・団体とは一切関係ありません。本誌に掲載された記事により、損害や賠償が発生したとしても、著者ならびに編集部では一切の責任は負いません。

 

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