今号の読者からのご相談
(前略)縫製工場を営むソムボーンさん(仮名・ 男性)がタイのメディアで以下のように証言していました。
「韓国の中堅アパレル企業からカジュアルシャツの生産を総額10万Bで請け負いました。韓国人担当者は契約時に頭金1万Bを現金で支払いましたが、納品の段になって『中国なら同じ製品を半額で作れる。半額しか支払えない』と言い出しました。
その挙げ句、4万Bを叩きつけ、奪うように製品をトラックで運び去ってし まったのです。零細企業にとっては経営が傾きかねない問題です。足元 を見られて本当に悔しい。こんなことをするのは韓国人だけだ」
納品時に値下げを強要するのは韓国企業の常套手段で、同様の被害に遭った工場経営者は数えきれないと 言います。
このニュースを見て、日系工場に勤める者として非常に興味をひきました。
Q1. 残りの代金は泣き寝入り?
Q2. 訴え出れるなら、どこに?
Q3. 過去に遡って請求できる?
Q4. 何年前の請求まで遡れる?
質問が多いですがよろしくお願いします。(江戸川カミーユ)
弁護士協会か法務省
韓国企業の常套手段ということはグルになって計画的に行っているということなのでしょうが、同じ韓国人でもいい方もいると思いますよ。
■ Q1 とQ3 について
時効は2年です。それを過ぎると泣き寝入りです。その前に手段を講じなければいけません。
■ Q2 の訴える先
Lawyers council of Thailand under royal patronage ( タイ王国弁護士協議会) TEL.1167
またはMinistry of justice(法務省 ) TEL. 0-2141-5100
いずれも相談に乗ってくれ、弁護士も紹介してくれます。
試しに法務省に電話してみました。被害にあった日本人が直接英語かタイ語で(通訳可)いきさつを話してくれればアドバイスし、弁護士も紹介すると言っておりました。
出張者には注意
外国から来た人が運び去ってしまった後では、せいぜい警察(入国管理局)に訴えて次回の入国時に拘束してもらうしかできないと思います。商談時には相手のパスポートをコピーしたり、身元や相手の存在を証明できるものを求めましょう。
それよりソムポーンさんは契約を結んでいたのでしょうか?
なぜ奪われるままにしたのか、なぜ警察に通報しなかったのかそこが腑に落ちませんが……。
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