バンコクいきいき研究所

ブラジリアン柔術「アレテー」

特に、学生時代に体育の授業で柔道を習ったことがある読者や永遠のプロレス少年にお勧めしたい道場を見つけました。あ、武道好き女子もぜひチェックしてみて！

報告者：編集KN （胴着に永遠の憧れ）

【ずばり実感報告】 国籍越えて、鍛え合う。なんだか、うれしいぞ！

武道は大人になってからも始められる？

胴着に憧れた時期がある。武道をやれば、凛とした強さが手に入るのでは？　と考えた学生時代。諸事情で入部は叶わなかったが、あれからン十年……。

今年２月に開校したばかりのブラジリアン柔術の道場「アレテー」から取材のお誘いがきた。

あーそう言えば……。５年前にもこのコーナーで取り上げた柔術で、当時はライターさんが体験取材した。留守番だった私に彼は「日本人柔術家がブラジルで伝え、継いだブラジル人によってさらに進化を遂げた格闘技」だとレポートしてくれた。

ナマで見学できる時が来たか！　と会社の後輩Ｇを誘う。

「体験するよね！？」のパワハラ発言に「いいすよ」と即、快諾。持つべきものはフットワークの軽い後輩である。

私も憧れが現実となる日が来たのか！?　Ｇと大人の夜クラスに出かけていった。

本格的なのに壁がない。
明るい多国籍道場

インストラクターの中村さんが出迎えてくれた（上の写真左）。

レッスン日は毎日いてくれるので、日本人生徒も言葉には不自由しない。まず、そこがうれしい。

１990年前半に普及していったブラジリアン柔術は投技、関節技、絞め技が有効な寝技主体の格闘技。特に寝技は、ほかの格闘技に類を見ないほど完成されていて、日本のＰＲＩＤＥ、米国のUFCなど総合格闘技を目指す者が学ぶべき技らしい。格闘技好きにはたまらない話だろう。ということはセミプロ向け？　感心した後に襲ってきたのは不安感。

体験するＧは、中高の体育の授業で柔道を習った程度だ。もし私が始めるとなると、未経験者で女で、しかも40代。Ｇも私も、体を動かし続けている人生ではあるが、大丈夫か？　

中村先生、Ｇに真っ青な胴着を渡しながら「帯別、体重別、年齢別、性別と別れていますし、試合を目指さない健康目的の人もたくさんいらっしゃいます」とニッコリ。

そういえば胴着姿の女性がいる。あれ、見渡してみるとなんと国際色豊かな生徒たち！　聞けば生徒は、タイ人、カナダ人、アメリカ人スイス人、ドイツ人、韓国人、フィリピン人……そして日本人数名と言う。

緊張を強いられる雰囲気はなく、笑顔が多く陽気だ。できるかも！？　ちょっとワクワクしてきた。