柄が特徴的なウィチアンマート猫
最近バンコク都内でシャム猫柄の招き猫を見かけたことはないだろうか。
この数年、都内の商店を中心にこのような「招きシャム猫」の置物を置く店舗が増えているという。
本紙では招きシャム猫が広まっている理由を調べるため取材にあたった。
招きシャム猫を作っているのはバンコクの下町、ウォンウィエン・ヤイ・エリアにある1軒の町工場。
観光客向けの土産を作るこの工場では現在1日20体の招きシャム猫を作っている。
招きシャム猫の注文は多いものの、1体1体手作りで色づけしているため、これ以上多く作るのは難しいという。
招きシャム猫を作るようになったのは、社長のブンシリさんがインターネットでアダルトサイトを巡回中、偶然日本の招き猫を見つけたのがきっかけ。
日本の招き猫はほとんどが白猫だが、日本ではシャム猫の名で知られるウィチアンマート猫が縁起を良くするとして知られているため、柄をウィチアンマート猫に変えた「招きシャム猫」として5年前から発売している。
幸運をもたらす、として猫を大切にするタイは世界でも有数の愛猫国。
このため招きシャム猫には発売当初から人気が殺到し、特にここ数年は予約待ちができるほどだ。
都内で料理店を営むスパポーンさんは
「招きシャム猫に気づいたお客さんは大体みんな頭をなでていきますね。
こうやって街中に数が増えれば増えるほど、お金以外のものもいろいろと招いてくれそうです」
と話す。
実際、招きシャム猫の数は都内だけですでに3万体を超えると見られており、最近ではその数に比例するかのように、かつてないほど次々と台風が招かれるようになってきた。
Kyoko Shimbun(虚構新聞:http://kyoko-np.net)について
虚構新聞社・社主UK氏が2004年に開設した、虚実の狭間を行き交う可能性世界の出来事を報道するニュースサイト。「ありそうでなさそうで、でもやっぱりあるのかもしれないけど、まさかそんなことはないだろう」といった記事を掲載。当「バンコク版」においても内容はすべてフィクションであり、現実の人物・事件・団体とは一切関係ありません。本誌に掲載された記事により、損害や賠償が発生したとしても、著者ならびに編集部では一切の責任は負いません。