日本から来た知人が週刊◎春をくれた。いつ読んでも辛酸なめこ子さんの文章はおもしろい。文章の止めに独特の味がある。「~ます」「~でした」「~です」「~しれません」「~ました」、などを重ならないようにつないである。一つずつ見れば何ということはなく、素人の文章のようにもみえるが、いつ見ても同じような書き方なので、彼女が編み出した自身の文章ということになるのだろう。彼女はラジオでもおもしろい。キャラを作っているのかもしれないが、ボソボソ話す喋り方がおもしろく、以前はよく聴いていた(沈黙の女王)。
地元のフリーコピーを見る。表紙の写真のタイトルに、「~を愉しむ」とある。他方、本文は「~楽しい」となっている。「愉」を「たのしい」と使うのは常用外である(広辞苑)。読み進めると、「心にぽっと灯りが灯るだろう」、という文がでてくる。ふつうには、「明かりが点る」、と書くところである。ひとつの文の中に同じ漢字を使うことは、素人でもちょっと躊躇する。これなどは編集が判断するところだろうが、そも編集ということをやっていないのかもしれない。編集は文章の回収・配置業とは違うと思うのであるが…。
話を戻す。辛酸なめ子さんの隣のページには、“DVD教養主義”というバカなものが載っている。「~一昔前はグルメマンガなどと呼ばれていたが、最近では<食コミック>という呼称が定着しつつある」。「なるほどね」、と思う。