
先日、日本から遊びに来た親戚がキューピーを10個ほど買ってきてくれた。
日本で(たぶん)話題の「ご当地キューピー」とか「コスチュームキューピー」とか呼ばれている、小さなキューピー人形がその土地の名物にちなんだ格好をするというアレだ。
今はどうだか知らないけれど、日本で一時期ものすごいブームになっていたらしい。
それをどうやって知ったか知らないが、隣に座っているタイ人スタッフ・プーがずう~~~~っと欲しがっているのだ。
9月の北海道取材でも「キューピー買って来てください」と言われていたのに、買ってこなかったのがまずかった。
いや、正確には「買ってきて」と依頼されていたのは一緒に取材に行ったペーで、買うのを忘れたのもヤツなのだけれど、
そう依頼しているのを横で聞いていた僕も連帯責任ということらしい。そんなもん知らんがな。
それ以降、事あるごとに恨みがましい目で「キューピー……」と僕に向かって小声でつぶやくようになっってしまった。
(プーはペーにはつぶやかない。言ってもどうしょうもないので)
タクシーで取材先に向かうときにも「キューピー……」
朝出社しておはようと言っても「キューピー……」
仕事がひと段落して暇なときにも「キューピー……」
と、多い日で3回、少ない日でも必ず1回はつぶやかれる毎日だ。
鬱陶しいことこの上ない。
あまりにも鬱陶しいので「これを覗いたら等身大のキューピーに会えるよ」と、鏡を渡したりしたのだが、案の定キューピー熱は抑えられず。
今度は小声で「ジャイ・ラーイ……」(いじわる)とつぶやかれてしまう。
しょうがないので、たまたま会社の旅行でバンコクにやってきたおじさんに買ってきてもらったのだけれど、これが効果てき面。
「ひぐまキューピー」を見せた瞬間に、表情の明るさが20%アップ。まるでPhotoshopで加工したかのような変わり方だった。
それ以来、プーはカバンに「ひぐキュー」を付けてブイブイ取材して回っている。
「キューピー……」とつぶやかれることもなくなった……かというとそんなことはなく、
「年末に帰省したときはもっと大きいキューピーを買ってきて」と言われ、5日に1回くらいの頻度ではあるけれど、やっぱり「キューピー」とつぶやかれている。
とまぁ、それはおいといて。プーに1体渡して、残った9体のキューピーのほうが本題。
自分で持っていてもどうしようもないので、知り合いの女の子に配ることにしたのだけれど、これがものすごい威力だ。
行きつけのカフェのウェイトレス2人に見せたとたん、「キャーーーー、カワイイ!!!!!」とハモり悲鳴。
どっちもキューピーを知らないはずなんだけど、見た瞬間にハートをわしづかみされたらしい。一瞬、目がハート型になっていた。
そして9個の中からめちゃくちゃ真剣な顔して「自分の」を選び始める2人。
2人とも普段はキャラクターグッズとか使ってないし、シックな色使いの制服に身を包んで仕事しているのに……。
お土産をタイ人に渡して、こんなに気持ちいいリアクションが返ってきたのは初めてかも。
タイでは「モノをもらってその場で喜ぶのは浅ましい」という考え方があるようで、
渡した時は「あぁ、ありがと」くらいの素っ気無い反応をされたり、箱も開けずに帰ってしまう人もいて、がっかりすることが多いのだ。
(ただし、その後電話などで感謝や喜びを伝えてくる。ツンデレ入ってるのだ)
今度から女の子にお土産を買うときはまずキューピー。
お菓子をあげたいときも、箱の上にキューピーを乗せるようにしたい。
そんなバンコクの本日の天候は曇り。予想最高気温は31℃、最低気温は24℃。
夜はかなり涼しくなってきた。(F)