オークラの湯・朝定食・お返し
和のもてなしを標榜するオークラのバスタイムは、プライベートな温泉気分に浸れる。バンコクのオークラの神髄は日本の風呂文化にあり! と断言したい。なぜならほとんどの部屋は――。
■便器はバスルームと別の離れた場所にあり、目につかない(便器はウォッシュレット)
■洗面台(化粧台)もバスルームと強化ガラスで仕切られて別
■シャワーはバスタブと別の離れた位置にあるので湯船の中が石鹸の泡で汚れない
■シャワーはハンドシャワーと天井に固定されたレインシャワーの二つ
■バスルーム全体が強化ガラスで囲まれているため、象の水浴びのごとくだれに遠慮することなく掛け湯やシャワーを浴びることができる
■シャワーの勢いが半端ではない
日本の風呂文化をホテルの一室に組み込んだらいったいどうなるか? その解答はオークラバンコクで見ることができる。
朝。日本料理「山里」で朝定食をいただく。少ない量で多くの具。お膳の中の和の心づくしを一気に書かせてほしい――。
■テーブルの上にあった小粒の梅干し数個とちりめん山椒と昆布の佃煮が入った器■それとは別にお膳の上には煮物としてガンモドキとロールキャベツ■ひじき■山椒の香りがほんのりとしたワカメとうす揚げのみそ汁
■出汁巻き卵の大根おろし添え
■皮がパリパリだったサバの塩焼き
■かまぼことわさび漬け
■そして銀シャリ(または粥)に野菜のぬか漬け(だいたい箸をつけた順)
朝食をゆっくりと済ませ、和やかな気持ちになり部屋に戻った我々は、ベッドメイクを済ませ、調度品や家具、書類の位置はチェックイン時とすべて同じ場所に戻し、忘れ物がないか、髪の毛も落ちていないかを入念に調べてからフロントへ向かった。
日本人客の利用した部屋は掃除が楽だ、とオークラのタイ人スタッフに思われたくて。
The Okura Prestige Bangkok
住所 Park Ventures, 57 Wireless Rd.,
電話 0-2687-9000
HP www.okurabangkok.com
料金 デラックス6400B~(税サ別・朝食なし)/デラックスコーナー(バスルームに大窓あり)7400B~(税サ別・朝食なし)