前川通信 by 前川健一
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前川通信その172 在りし日の ハンバーガー店 2017年9月5日

前川 健一 前川 健一

タイ最初のハンバーガー・チェーン店は、1964年に出店したイギリス系のウィンピーだった。場所は、現在伊勢丹があるあたりだ。


ハンバーガーの値段はクイティアオの2~3倍くらいしていたという。この店が外資系チェーン店としては最初らしいが、パタヤなど米軍関係者が多くうろつく地域なら、見様見真似でハンバーガーを出す個人商店があったかもしれない。おそらく、当時はバンズは手に入らないだろうが、適当なパンで挟んだ「もどきバーガー」ならあったかもしれない。


マクドナルド1号店ができたのは、1985年、当時そごうデパートがあったアマリンプラザの1階だった。その当時バンコクにいたから、よく覚えている。週末は日本人の母と子供が多かった。そのあとにできるシーロム店では、インド系住民が目についた。


1980年代末の記録は残してある。最も安いハンバーガーは22B。それにコーヒーとフライドポテトのセットで、44Bだった。その当時、皿のご飯におかずをのせた食事で、10~20Bくらいだった。マクドナルドは中級レストラン並みの料金だから、外国人客が多かった。


マクドナルドに客が多かった理由は、清潔で、冷房が効いていて、子供を遊ばせて、親は何時間でもおしゃべりができたからだ。酒は出さず、分煙から間もなく禁煙になった。1980年代は、子供連れで何時間もねばれる店は、マクドナルドやKFCなど以外、ほとんどなかった。

 

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前川 健一

まえかわ・けんいち
ダコの名誉顧問ライター。『タイ様式(スタイル)』(講談社文庫)など著書多数。近著に『異国憧憬ー戦後海外旅行外史』(JTB)。また、旅行人HP(www.ryokojin.co.jp)にエッセイ「アジア雑語林」を連載中(アジア文庫より移転)。

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